2021年8月29日日曜日

「人間の罪と神の恵み」

創世記 38章 1~30節
2021年8月29日 第5聖日
牧師 長江 忠司

 ここでユダとその家族についての歩みが挿入されています。まず、人間の罪について考えます。
 第一に、責任転嫁することです。ユダの子供たちが罪を犯していたので神に裁かれたにもかかわらず、ユダはタマルのせいと考えていました。私たちもつい人や状況のせいにしてしまいがちです。
 第二に、自分の罪には気づかないことです。ユダは遊女と関係をもっていながら、タマルについての噂を聞いて怒り、彼女を裁こうとしました。彼は自分自身の罪には気づいていなかったのです。私たちも人の罪には敏感ですが、自分の罪には鈍感で気づきにくいのです。
 次に、神の恵みについて見ましょう。神の恵みと憐れみは尽きないことです。汚れた行為をしたユダや近親相姦の罪を犯したタマルをとおして生まれた子から、やがて救い主がお生まれになることになりました。神はそのような者さえも用いられました。
 神は恵みと憐れみに満ちたお方であり、いかなる者をも愛し、救われます。そして用いてくださることを覚えましょう。

<聖書のことば>
しかし、その子が手を引っ込めたとき、もう一人の兄弟が出て来た。それで彼女は「何という割り込みをするのですか」と言った。それで、その名はペレツと呼ばれた。
創世記 38章 29節

2021年8月22日日曜日

「兄弟たちの企み」

創世記 37章 12~36節
2021年8月22日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 ヤコブから偏愛されていたヨセフは兄弟たちから妬まれ憎まれます。3つの点で学びましょう。
 第一に、祝福は従順から始まります。ヨセフは父から遠方へ使いに出されましたが、「はい、参ります」という従順な態度で従いました。これは彼の神様への態度にも通ずるところがあると思います。神への素直で従順な態度から、神の祝福は始まるのです。
 第二に、悪しき者の企みがあります。兄たちは父がいないのを良いことに、ヨセフを奴隷として売り飛ばしてしまいました。サタンも生きて、私たちに対して悪い企みを持って近づき妨害してきます。私たちは警戒する必要があるのです。
 第三に、神は働かれて御計画を進められます。兄たちはヨセフの夢がどうなるかに関心があったようですが、神は御計画を進められて不思議な方向へと導いて行かれました。主は私たちにも同様にしてくださるのです。
 サタンはこの世の支配者です。悪企みを持って私たちをも狙っています。だからこそ、主の信頼し、従って歩みましょう。

<聖書のことば>
さあ、ヨセフをイシュマエル人に売ろう。われわれが手をかけてはいけない。あいつは、われわれの弟、われわれの肉親なのだから。」兄弟たちは彼の言うことを聞き入れた。
創世記 37章 27節

2021年8月15日日曜日

「主の栄光のために従い通す」

ピリピ人への手紙 2章 6~9節
2021年8月15日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 イエス様の十字架は、主の愛だけでなく、もう一つの側面を教えています。信仰者として、再度自分自身を省みましょう。
 第一に、キリストは神の栄光のために、死まで従い通されました。主の願いは従い通すことによって、神の栄光をあらわすことでした。私たちは救われて、神の栄光のために生きる者とされました。神の栄光のために従い通すという明確な目標を持って歩むことが大切です。
 第二に、従い通すならどうなるでしょうか。良い証しをすることができます。試練に勝利することができます。そして主の報いをいただくことができます。
 第三に、どうしたら従い通すことができるでしょうか。一つは何が本当に価値あるものか考えることです。もう一つは見るべきものから目を離さないことです。主の模範、主の約束、主をお会いすることです。
 この世は私たちを神様から引き離し、従い通さなくしようとするもので満ちています。私たちは最後の最後まで主に忠実に従い通す者でありましょう。

<聖書のことば>
自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。
ピリピ人への手紙 2章 8節

2021年8月8日日曜日

「心にとどめる」

創世記 37章 1~11節
2021年8月8日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 ヤコブの家庭、特にヨセフの歩みにスポットが当てられます。2つの点で学びましょう。
 第一に、神は絶望的な状況から変えて、祝福を与えて下さることです。ヤコブは年を取ってから与えられたヨセフを誰よりも愛していました。特別扱いしていたのです。しかもヨセフは、家族が彼を拝むという内容の夢について家族に話しました。それゆえに、兄弟たちはヨセフを憎んでいたのです。家庭が崩壊した状態でした。しかし主はそんな家庭の状況から変えられて、後に祝福を与えられました。神は私たちにも同様にしてくださいます。
 第二に、神が与えられた約束を心にとどめて歩むことです。ヤコブだけはヨセフの夢の話を心にとどめていました。そしてそれは後に現実となりました。私たちも神から示されたみことばを心に覚えとどめて歩むことです。主のみことばは成就することなく終わることはありません。十字架の主は必ず私たちを最善に導いてくださいます。
 現在置かれている状況だけを見て落胆しないようにしましょう。神はどの状況からでも幸いへと変えてくださるお方です。

<聖書のことば>
兄たちは彼をねたんだが、父はこのことを心にとどめていた。
創世記 37章 11節

2021年8月1日日曜日

「エサウとその子孫の歩み」

創世記 36章 1~43節
2021年8月1日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 36 章ではエサウとその子孫の生涯について記されています。ここから3 つの点で教えをいただきましょう。
 第一に、神のみこころを優先して歩むことです。エサウはカナン人の妻などと一緒になり、両親を悩ましたことが書かれています。エサウは自分の欲を優先し、神のみこころを考えずに歩んだのです。私たちもそうした歩みをしないように気をつける必要があります。
 第二に、主から示されたら直ちに悔い改めることです。彼は神の祝福よりも肉欲を優先する者でした。その姿勢を悔い改める機会がありましたが、それをせず歩みました。私たちは示されたら直ちに悔い改めることです。
 第三に、永遠の視点で人生を見ることです。エサウの子孫はとても栄えたことがわかります。それに対して、ヤコブの子孫はこの後、エジプトへ行き奴隷になってしまいます。一見、エサウとその子孫の方が幸福そうに感じますが、そうではないのです。私たちは永遠の視点で見る必要があります。
 信仰によってエサウの生き方を選ばず、主のみこころを求める生き方を選びましょう。

<聖書のことば>
イスラエルの子らを王が治める以前、エドムの地で王として治めた者は次のとおりである。
創世記 36章 1節