2017年5月28日日曜日

「キリストの模範に倣って」

ピリピ人への手紙2章5~8節
2017年5月28日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 パウロはピリピ教会に一致を勧める上で、キリストの歩みの模範を取り上げました。主はどのように歩まれたのでしょうか。
 第一に、ご自分を無にされました。神の在り方に固執しようとされず、私たちを救う為に地上に来られ人となられたのです。神の在り方を捨てられました。私たちは自分の在り方に固執すると衝突が起きてきます。
 第二に、仕える者となられました。主は仕えられるお方でしたが、生涯仕える者、しもべとして歩まれました。私たちも主の模範に倣い仕えるしもべとして歩むことです。
 第三に、父なる神に従われました。ご自分の思いよりも父なるみこころに従い、実に十字架の死にまでも従われたのです。私たちも主のみこころ、御教えに従って行くならば、互いに愛し合って歩むことができます。
 主があのような謙遜な生涯を送られたからこそ、私たちは救われることができました。私たちも教会で主の謙遜な模範に倣って歩みましょう。そうした結果、不一致の問題は解決され一致して歩むことができるのです。

<聖書のことば>
キリストは神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられました。人としての性質をもって現れ、自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われました。
ピリピ人への手紙2章6~8節

2017年5月21日日曜日

「一致のために必要なこと」

ピリピ人への手紙2章3~4節
2017年5月21日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 パウロの宣教を支えてきた素晴らしいピリピ教会でしたが、内部には不一致の問題がありました。
 一致を乱すものは自己中心と虚栄です。私が中心となり私の考えが一番とします。そのように高慢になると、相手を排除するようになるのです。
 では一致のために必要なことは何でしょうか。
 第一に、自分の罪に目を向けることです。自分の罪に目を向けるならば、いかに愚かであり、神に頼るべき存在であるかがわかり高慢から守られます。
 第二に、他の人のことを顧みることです。他の人を認めることです。主がその人を愛され導かれていることを覚えます。そして愛の手を伸ばすことです。私たち自身、主から愛の御手を伸ばしていただいたからです。
 主は神の子供たちが互いにいがみ合っているのを喜ばれません。互いに愛し合い赦し合っているのを喜ばれます。神の前に正しい心の位置にあるのかを確認するようにしましょう。

<聖書のことば>
何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。
ピリピ人への手紙2章3~4節

2017年5月14日日曜日

「十字架上の第三のことば」

ヨハネの福音書19章25~27節
2017年5月14日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 イエス様は十字架上で7つのことを話されました。母の日の今日、第三のことばから学びましょう。
 第一に、主は母マリヤを労わり手を打たれました。母マリヤがイエス様の十字架にはりつけになっている姿を見るのはどれ程苦しかったでしょうか。主はマリヤを労わり今後を考え、弟子に委ねられたのです。
 第二に、主は母マリヤとの関係を進められました。母親として呼び掛けられず「女の方」と呼び掛けられました。なぜなら、イエス様はマリヤにとって救い主であられたからです。
 第三に、主は弱き者を心に掛けられました。ここは広く適用して、主は弱き者に心を掛けられたと言うことができます。十字架上でさえそのようにされたのであれば、今は尚更のこと、主は私たちを心に掛けてくださっていると言うことができるのです。
 母の日、主が与えてくださった母親に感謝し労わると同時に、より一層主との関係を確かなものとして歩みましょう。

<聖書のことば>
私の喜びが満たされるように、あなたがたは一致を保ち、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、志を一つにしてください。
ピリピ人への手紙2章2節

2017年5月7日日曜日

「教会の一致」

ピリピ人への手紙2章1~2節
2017年5月7日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 パウロを支援して来た素晴らしいピリピ教会に、不一致という問題がありました。
 まず、神様は教会が一致することを願っておられます。一致を保つ、同じ愛の心を持つ、心を合わせる、志を一つにする。言い方は異なりますが、全て一致するようにと教えられています。そしてパウロだけでなく、教会が一致する時に主は喜ばれるのです。
 次に、一致するために必要な4つの恵みを覚えましょう。
 第一に、励ましです。主が傍にいて常に励ましてくださいます。
 第二に、愛の慰めです。罪深い私たちの為に主は死んで下さいました。
 第三に、御霊の交わりです。助け手として共におられます。
 第四に、愛情とあわれみです。主から深い憐みをいただきました。
 私たちはこれらの恵みをいただいたからこそ、救われてこうして信仰生活を送ることができているのです。その恵みを覚えるなら、不一致から守られます。教会の一致を生み出す者となりましょう。

<聖書のことば>
私の喜びが満たされるように、あなたがたは一致を保ち、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、志を一つにしてください。
ピリピ人への手紙2章2節