2019年5月26日日曜日

「エジプトを出て」

創世記13章1~4節
2019年5月26日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 アブラムは神の憐みにより、多くのものを得てエジプトを出ることができました。その後の彼の歩みから、3つのことを学びましょう。
 第一に、原点に立ち返りました。彼は最初に主の御名によって祈った場所べテルに戻り、そこで主の御名によって祈ったのです。彼は信仰の原点に立ち返りました。
 第二に、祝福を与える立場へ戻りました。彼はエジプトではその罪ゆえに災いを与えるような存在になっていましたが、主の約束とおり、祝福を与える立場に戻ることができました。
 第三に、砕かれて信仰が強められました。このエジプトでの経験は彼にとって恥ずかしいものだったでしょうが、それにより砕かれ謙遜にさせられたでしょう。私たちも同様の経験をすることがあるのです。
 エジプトに逃れて行った行為は、彼の愚かさゆえのことでした。しかし主はそれすらも益に変えてくださったのです。私たちも同じ主の取り扱いを受けた者として、原点に立ち返り、主に献げて歩みましょう。

<聖書のことば>
そこは彼が最初に築いた祭壇の場所である。その所でアブラムは、主の御名によって祈った。
創世記13章4節

2019年5月19日日曜日

「誤った判断」

創世記12章11~20節
2019年5月19日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 アブラムはエジプトで妻サライを妹と言って偽り、パロに渡すという誤った判断をして歩みました。誤った判断をせず歩むために必要なことを学びましょう。
 第一に、聖書に主のみこころを求めて歩むことです。彼は自分の知恵で誤った判断をして行きました。聖書のみことばこそが、私たちを正しく導いてくださいます。
 第二に、自分を吟味し、日々悔い改めて歩むことです。彼はパロから多くのものを得ることができました。しかし、彼は自分が主に従って歩んでいるか吟味し、方向転換するべきでした。
 第三に、主の憐みによる取り扱いを覚え感謝して歩むことです。主は介入されて、彼は妻を取り戻すことができました。私たちも同様に主の憐みによる取り扱いをいただきました。
 人生に様々なことが起きてきますが、この3つのことを覚えて、主のみこころの道を歩むようにしましょう。

<聖書のことば>
どうか、私の妹だと言ってくれ。そうすれば、あなたのおかげで私にも良くしてくれ、あなたのおかげで私は生きのびるだろう。
創世記12章13節

2019年5月12日日曜日

「ハンナの信仰」

サムエル記第一1章9~18節
2019年5月12日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 ハンナの信仰から学びましょう。
 第一に、彼女は苦難の中で主の前に出ました。彼女には子供がなく、もう一人の妻からのいやがらせがありました。しかしだからこそ、彼女は主の前に出たのです。主が彼女を招かれていました。
 第二に、彼女は主に心を注ぎ出して祈りました。心の内にある思いを出し尽くして祈ったのです。神ととことん心を向き合わせて祈りました。私たちも時にこのような祈りが必要です。
 第三に、彼女は主に信頼してすべてをお委ねしました。子供が与えられたら幸せになれると彼女は考えていたでしょう。しかし、この祈りの後、問題は解決していなかったにもかかわらず、彼女は変えられていたのです。
 私たちはハンナのように、信仰によって主の前に出て、心を注ぎ出し祈っているでしょうか。たとえ自分の思い通りにならなくても、主に信頼しお委ねして、平安の内に歩むものでありましょう。

<聖書のことば>
ハンナは答えて言った。「いいえ、祭司さま。私は心に悩みのある女でございます。ぶどう酒も、お酒も飲んではおりません。私は主の前に、私の心を注ぎ出していたのです。
サムエル記第一1章15節

2019年5月5日日曜日

「試練が来た時に」

創世記12章10~13節
2019年5月5日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 アブラムたちがネゲブに移動した時、試練がやって来ました。彼らはエジプトに逃れ、罪を犯してしまいます。試練が来た時に必要なことを学びましょう。
 第一に、自分ではなく主に頼るべきです。アブラムは激しい飢饉が来て死の危険を覚えたのでしょう。それで主ではなく自分の判断に頼りました。そうではなく試練の時こそ、主に頼る必要があります。
 第二に、一つの罪から他の罪へ発展すると覚え警戒するべきです。アブラムは妻を妹と偽り、パロに与えてしまいました。私たちも一つの罪が他の罪を生じさせて行くことを覚え警戒しましょう。
 第三に、信仰を持って正しく応答するべきです。彼は激しい試練の中で、信仰を持って応答することをしませんでした。それで間違った対応をしてしまいました。主は愛する子に試練を与えられることを覚えて、信仰によって正しく応答することが大事なのです。
 試練が来た時こそ、主に頼り信仰をもって対応するようにしましょう。

<聖書のことば>
さて、この地にはききんがあったので、アブラムはエジプトのほうにしばらく滞在するために、下って行った。この地のききんは激しかったからである。
創世記12章10節