2015年11月29日日曜日

「マリヤのささげもの」

マルコの福音書14章1~9節
2015年11月29日 第5聖日
牧師 長江忠司

 ベタニヤのシモンの家での出来事でした。マリヤは純粋なナルドの香油をイエス様の頭に注いだのです。彼女の信仰から学びましょう。
 第一に、マリヤはしっかりとみことばを聞きました。マルタが慌ただしくしていた時に、マリヤは静かにみことばに聞き入っていました。イエス様は十字架の死について語られたことでしょう。それを聞き逃さなかったのです。だからこそ、埋葬の用意をする ことができました。
 第二に、マリヤは主の為に自分のできる最高をささげました。この香油は300デナリという非常に高価なものでした。弟子達は勿体ないと彼女を非難しましたが、彼女はそれだけ価値のあるお方と考えてささげたのです。
 第三に、マリヤはこの機会を逃しませんでした。主の死なれる時は近づいていました。彼女は埋葬の準備ができる機会を逃さなかったのです。
 私たちはみことばを聞く恵みにあずかっていますが、どれ程に真剣に聞き、感謝をもって応答しようとしているでしょうか。ベタニヤのマリヤの輝くような信仰に倣いましょう。

<聖書のことば>
この女は、自分にできることをしたのです。埋葬の用意にと、わたしのからだに、前もって油を塗ってくれたのです。
マルコの福音書14章8節

2015年11月22日日曜日

「イエスキリストの再臨」

マルコの福音書13章24~37節
2015年11月22日 第4聖日
牧師 長江忠司

 イエス様はオリーブ山において弟子たちに終末の預言を語られました。今日の箇所では再臨についてです。
 患難時代後半に荒らす憎むべき者が自分こそ神であると宣言し、自分に従わない者を迫害します。また、天変地異が起こり、多くの者が命を失います。また、世界の諸国がイスラエルに集結し最後の戦争が繰り広げられます。悲惨な状況が展開される中で、キリストが再臨されます。前回は空中に再臨されましたが、今度は地上に再臨され、千年間の御国を築かれるのです。このことを踏まえて、主は言われました。
 第一に、学びなさいということです。主はあらかじめ語って下さいました。私たちは今がどういう時なのかを学ぶ必要があります。
 第二に、みことばに目を留めなさいということです。全てのものはやがて朽ちてしまいますが、主のみことばだけは朽ちることがないのです。
 第三に、目を覚ましていなさいということです。主人はいつ帰って来るかわからないように、主もいつ戻って来られるのかわからないのです。
 やがて主はやって来られます。その時に備える賢い歩みを致しましょう。

<聖書のことば>
そのとき、人々は、人の子が偉大な力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを見るのです。
マルコの福音書13章26節

2015年11月15日日曜日

「患難時代において」

マルコの福音書13章14~23節
2015年11月15日 第3聖日
牧師 長江忠司

 イエス様はオリーブ山で、患難時代について語られました。
 「荒らす憎むべきもの」について書かれています。ダニエル書9章を見ると彼、つまり反キリストがイスラエルと平和条約を結ぶことが書かれています。これをもって患難時代が始まります。しかし彼は3年半経った時に、一方的に契約を破棄して、神殿に座をもうけ自分こそが神だと宣言します。そして自分に従わない者に恐ろしい迫害を加えるのです。それ故に、人々は直ちに逃げるべきことが教えられています。しかしその日は長く続きません。患難時代の終わりがやって来て、主の再臨があるのです。これらを踏まえて、次のことを覚えましょう。
 第一に惑わされないように気を付けることです。神から出たものか悪魔から出たものかを見極めることです。
 第二に、神のご計画全体を覚えて歩むことです。私たちクリスチャンは携挙によって天に挙げられていますが、その前に周りの方々に主を証しすることが大切です。また、主の前に立つ時を想定して生活することが必要です。主はあらかじめ語って下さいました。賢く歩む者でありましょう。

<聖書のことば>
『荒らす憎むべきもの』が、自分の立ってはならない所に立っているのを見たならば(読者はよく読み取るように。)ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。
マルコの福音書13章14節

2015年11月8日日曜日

「子供伝道の重要さ」

マルコの福音書10章13~16節
2015年11月8日 第2聖日
牧師 長江忠司

 本日は子供祝福式が礼拝で行われます。子供伝道の重要さについて学びましょう。何故、子供たちに伝道するべきなのでしょうか。
 第一に、イエス様は子供たちを大変愛されたからです。主のみもとに来るのを叱った弟子たちを憤る程に、主は子供たちを愛しておられました。
 第二に、子供の心は柔らかいからです。子供は大変素直であり疑うことを知りません。聞いてすぐに心に受け入れます。
 第三に、子供たちは悪の犠牲になりやすいからです。今多くの間違った教えと誘惑があり、子供たちが犠牲となっています。
 第四に、子供は将来の教会を形成するからです。子供はすぐに大きくなり素晴らしい働き手となります。
 第五に、子供の時に教えられたことは生涯影響するからです。たとえすぐに教会につながらなかったとしても、将来に主に立ち返ることが少なくないのです。
 子供伝道の為に私たちにできることはないでしょうか。主のみこころに従って、子供たちに福音を伝える働きをする者でありましょう。

<聖書のことば>
さて、イエスにさわっていただこうとして、人々が子どもたちを、みもとに連れて来た。ところが、弟子たちは彼らをしかった。
マルコの福音書10章13節

2015年11月1日日曜日

「迫害の中でも」

マルコの福音書13章9~13節
2015年11月1日 第1聖日
牧師 長江忠司

 イエス様は弟子たちの質問に答えて、未来に起こる迫害について語られました。ここから3つの点で教えをいただきましょう。
 第一に、迫害があると覚悟すべきです。キリストを信じる者に大きな迫害がやって来ると言われました。事実、紀元70年やその後に大迫害がありました。また終末の時代においても大迫害があります。
 第二に、迫害の先に希望があると覚えるべきです。迫害はありますが、それは証しの機会になると言われました。実際にこれまでの歴史においても、迫害下の証しによって多くの魂が救いに導かれました。迫害はただの苦しみで終わらず、その後に希望があるのです。
 第三に、迫害の中でも忠実であるべきです。本当の信仰者は困難の中でも主に信頼して忠実に歩み続けます。
 この世は悪魔の支配する所であり、今は終末の時代でもありますので、主のみことばに堅く立って歩もうとするなら迫害があります。しかし私たちをお救い下さった主に信頼し最後まで忠実に歩むようにしましょう。

<聖書のことば>
だが、あなたがたは、気をつけていなさい。人々は、あなたがたを議会に引き渡し、また、あなたがたは会堂でむち打たれ、また、わたしのゆえに、総督や王たちの前に立たされます。それは彼らに対してあかしをするためです。
マルコの福音書13章9節