2022年4月24日日曜日

「イエス様のために」

マルコの福音書 15章 42~47節
2022年4月24日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 先週はイエス様の復活について学びましたが、本日は少し戻って、イエス様の埋葬の箇所から教えをいただきます。
 第一に、主と人の前に明確な立場を取ることです。アリマタヤのヨセフはイエス様を信じていましたが隠していました。しかし、十字架の主に心動かされて、この時遺体の引き取りを申し出ました。公に信仰を告白したのです。私たちも曖昧ではなく、明確な立場を取ることが大切です。
 第二に、主に自分の持てる最高を献げることです。ヨセフは主のためにお墓を、ニコデモは多くの没薬など、彼らの最高を献げたのです。私たちの持てる最高を主に献げることが大切です。
 第三に、主のために一歩を踏み出して行くことです。マグダラのマリヤたちは墓の入り口が石で塞がれているのを知っていましたが、それでも主のために何かしたいと出かけました。私たちも何ができるかわからなくても、主のために一歩踏み出して行くことが大切です。
 新年度が始まりました。主のために一歩踏み出して行きましょう。

<聖書のことば>
アリマタヤ出身のヨセフは、勇気を出してピラトのところに行き、イエスのからだの下げ渡しを願い出た。ヨセフは有力な議員で、自らも神の国を待ち望んでいた。
マルコの福音書 15章 43節

2022年4月17日日曜日

「イエスキリストの復活~恐れからの解放~」

マタイの福音書 28章 1~10節
2022年4月17日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 本日はイースター復活記念礼拝です。
 第一に、主の約束は必ず成就することです。弟子たちはイエス様から十字架の死と復活について聞いていましたが信じていませんでした。しかしそれは前から言っておられたとおりのことでした。神のおことばは言われていたとおりに成就していきます。
 第二に、主の愛は変わらないことです。イエス様を見捨てて逃げて行った弟子たちでした。しかし、変わらず主の弟子であり、主は彼らの前に姿を現されました。主はどこまでも真実であり、その愛に変わりはありません。
 第三に、主は私たちを見捨てず、いつまでも共に歩んでくださることです。主はガリラヤで、彼らがやり直す機会を用意しておられました。そして彼らへの変わらぬ愛と使命を与えられたのです。
 主を亡くなってしまった弱い人物かのように考えると恐れてしまいます。主は復活しいつも共にいてくださいます。この復活された主に信頼して、恐れから解放されて歩みましょう。

<聖書のことば>
御使いは女たちに言った。「あなたがたは、恐れることはありません。十字架につけられたイエスを捜しているのは分かっています。ここにはおられません。前から言っておられたとおり、よみがえられたのです。さあ、納められていた場所を見なさい。
マタイの福音書 28章 5~6節

2022年4月10日日曜日

「完了した」

マタイの福音書 27章 33~46節
ヨハネの福音書 19章 30節
2022年4月10日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 イエス様が十字架の上で語られた後半の内の3つのおことばについて学びましょう。
 第一に、「わが神わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」です。これは詩篇 22 篇の引用です。イエス様にとって十字架は肉体の苦しみ以上に、父なる神との関係が断絶されることが苦しみでした。主は私たちのためにその苦しみにあずかってくださいました。
 第二に、「わたしは渇く」です。十字架刑の苦しみの一つは渇きでした。私たちは誰も主が味わったほどの渇きを経験したことがないでしょう。渇きを満たすことのできるお方が渇き苦しまれたのです。
 第三に、「完了した」です。これは完済したという意味であり、主は私たちの罪の負債をご自分のいのちをもって完全に支払ってくださいました。完済されましたので、私たちはもはや行いによらず、ただ信じるだけで救われることができるのです。
 勝利者とならせてくださった主に感謝し従って歩みましょう。私たちも主の模範に倣い、最後まで耐え忍び歩みを全うしましょう。

<聖書のことば>
イエスは酸いぶどう酒を受けると、「完了した」と言われた。そして、頭を垂れて霊をお渡しになった。
ヨハネの福音書 19章 30節

2022年4月3日日曜日

「主人の帰宅の時」

マタイの福音書 25章 14~30節
2022年4月3日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 本日は新年度最初の聖日礼拝です。タラントのたとえ話から、私たちが信仰生活を歩む上で必要なことを学びましょう。
 第一に、私たちは主のしもべであることです。このたとえ話の主人としもべは、そのまま救い主イエス様と私たちの関係と言うことができます。私たちは救われて神の子とされたと同時に、主のしもべにならせていただいているのです。このことを感謝し、自覚を持ちましょう。
 第二に、委ねられた賜物を喜んで主のために用いることです。タラントを預けられたしもべたちはすぐに出て行き商売し儲けました。私たちも主のために賜物を喜んで用いていくことです。土の中に埋めてはいけません。
 第三に、主は忠実なしもべの賜物をさらに増やし用いてくださることです。彼らは主人から忠実さを褒められ、さらに多くのものを委ねられました。私たちも賜物を主のために忠実に用いて行くならば、主は賜物をさらに増やしさらに用いてくださるのです。
 主はやがてやって来られます。主人の帰宅の時が近づいています。その時に備えて、新年度、忠実に賜物を用いて歩みましょう。

<聖書のことば>
主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。おまえはわずかな物に忠実だったから、多くの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』
マタイの福音書 25章 11節