2020年3月29日日曜日

「約束の子イサクの誕生」

創世記21章1~7節
2020年3月29日 第5聖日
牧師 長江 忠司

 ついに神はアブラハム と サラ に約束の子を与えられます。ここから3つの点で学びましょう。
 第一に、神は不可能を可能としてくださいます。100歳のアブラハムと90 歳のサラに子供が生まれることはあり得ないことでした。しかし主はその不可能を可能とされました。神にとって不可能なことはありません。
 第二に、神は約束に対しどこまでも誠実です。状況は悪くなる一方でしたが、神の約束は変わらずにありました。時至って、神は約束を成就し、子供を与えられたのです。
 第三に、神は苦しみを喜びの笑いへと変えてくださいます。最初みことばを聞いて笑ったサラたちでしたが、イサクが生まれて喜びの笑いへ変えられました。神に信頼する者は、やがてその幸い な経験をするのです。
 私たちの前にも苦難があるかもしれません。それが長く続くかもしれません。しかし同時に、神の約束もあるのです。主と主の約束に信頼して歩みましょう。

<聖書のことば>
サラは身ごもり、神がアブラハムに告げられたその時期に、年老いたアブラハムに男の子を産んだ。
創世記21章2節

2020年3月22日日曜日

「同じ失敗」

創世記 20 章1~18節
2020年3月22日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 再びアブラハムの歩みに戻ります。3つのことを学びましょう。
 第一に、人は誰でも油断すると罪を犯してしまうことです。アブラハムは以前にも失敗していたにもかかわらず、ここで再び同じ失敗を繰り返してしまいました。あの偉大な信仰者の彼でさえ、そうでした。私たちも気をつけないと失敗する可能性は大いにあります。
 第二に、神は憐れみ、人の知らない所で介入してくださっていることです。神は約束を成就するために、夢の中でアビメレクに働き阻止されました。私たちの歩みにおいても同じように主は憐れみをもって介入されます。
 第三に、人や状況ではなく神を恐れ、信仰を働かせることです。彼はこの時、ただ現地の人を恐れてしまい、主のみこころを見失いみこころから外れて歩んでしまいました。私たちも何を恐れるかで歩みは違ってくるのです。
 ロトではなく、アブラハムがこのような失敗をしました。私たちは同じ過ちを犯さないように、恐れるべきお方を恐れて歩みましょう。

<聖書のことば>
アブラハムは、自分の妻サラのことを「これは私の妹です」と言ったので、ゲラルの王アビメレクは、人を遣わしてサラを召し入れた。
創世記20章2節

2020年3月15日日曜日

「人の道に勝る神の道」

イザヤ書55章6~11節
2020年3月15日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 イザヤをとおして語られたおことばから、3つのことを学びましょう。
 第一に、神の道は人の道とは異なることです。全ての場合に異なるわけではないですが、神の示される道は人のそれとは異なることが多いのです。ですから、自分の思いと異なっていたとしても落胆する必要はありません。
 第二に、神のみこころは人の思いよりも高いことです。私たちは自分の尺度でしか物事を見ることができません。しかし神は、人の計画や力よりも、もっと高い事をなされるのです。
 第三に、神は豊かに施すことのできる方であることです。人は現状を見て判断し、自分の弱さにがっかりきてしまいやすいものです。しかし神は豊かに施してくださり、私たちを強めてくださるのです。
 本日は献堂記念礼拝です。現時点で新たな土地もなければ、十分な資金もありません。しかし主に信頼して祈り続けましょう。人のすべてよりも、はるかに高いものを備えてくださる主に期待しましょう。

<聖書のことば>
天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。
イザヤ書55章9節

2020年3月8日日曜日

「ロトと娘たち」

創世記19章27~38節
2020年3月8日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 ロトと娘たちはソドムの裁きから逃れ、山の上で生活することになりました。ここから 3 つのことを学びましょう。
 第一に、神から遠ざかると、罪の道を歩むことになります。娘たちはこれだけのことを経験していながら、神に近づこうとしませんでした。その結果、罪の道を選択したのです。主から離れるなら罪の道を歩むことになります。
 第二に、罪の影響は長く続きます。ロトの娘たちの選択が後々、イスラエルに悪い影響を与えることになりました。罪の影響は続くことを忘れてはいけないのです。
 第三に、神を恐れ、積極的に罪から離れるべきです。ソドムがこのような結果になっても、彼らは主を恐れ主のみこころの内を歩むことがなかったのです。何よりも主を恐れ、罪から積極的に離れて歩むことが大切なのです。
 ロトや娘たちの歩みは自分と無関係と考えてはいけません。気をつけないと、私たちも同じ誤った道を歩むことになります。気を付けましょう。

<聖書のことば>
その夜、娘たちは父親に酒を飲ませ、姉が入って行き、一緒に寝た。ロトは、彼女が寝たのも起きたのも知らなかった。
創世記19章33節

2020年3月1日日曜日

「ロトの妻を思い出せ」

創世記19章15~26節
2020年3月1日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 ソドムの町へのさばきが宣告されました。御使いは早く逃げるようにロトを促し彼らは逃げて行きます。ここから3つの点で学びましょう。
 第一に、ためらい続けることは良い実を結ばせません。ロトはソドムの町を捨てがたかったのか、ためらっていました。ためらい続けていては良い実を結ぶことはありません。
 第二に、神の憐みにより悔い改めていくことです。ロトは神の憐みにより引っ張られて逃れることができました。私たちも憐みにより悔い改めへ促されます。その時に素直に応じるべきなのです。
 第三に、後ろを振り返らず前進し続けることです。ロトの妻は後ろを振り返り塩の柱となりました。私たちはこの世を向いて歩む時に、神の祝福を逃すことになります。ですから後ろを振り向かないで前進し続けることが大事なのです。
 私達はロトやロトの妻からの教訓を無駄にしないようにしましょう。彼らを思い出して、どっちつかずの歩みをしないようにしましょう。

<聖書のことば>
ロトのうしろにいた彼の妻は、振り返ったので、塩の柱になってしまった。
創世記19章26節