2021年3月28日日曜日

「苦しみの道を全うされた主」

マタイの福音書 27章 26~35節
2021年3月28日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 イエス様は罪の無い完全な聖さをお持ちのお方でしたが、神の御計画の中で十字架へ向かわれました。民の拒絶がありました。兵士たちによる虐待と鞭打ちがありました。処刑場への道の孤独な行進がありました。そして十字架にはりつけになられました。人類のための贖いであるのに、人々からあざけられました。そこには、ただ苦しみしかありませんでした。
 第一に、私こそがイエス様を十字架につけて殺したことを覚えましょう。当時の人々がイエス様を十字架につけて殺しました。しかしの罪こそがそうさせたことを自覚しましょう。
 第二に、私のためにイエス様は苦しみ死なれたことを覚えましょう。勿論、全人類のためでしたが、この私のために主は死なれたことを忘れてはならないのです。
 第三に、だからこそ私は主に献げ、苦しみの道を全うすべきことを覚えましょう。私たちは主から苦しみをも賜っています。
 信仰者の歩みは楽しいことばかりではありません。主の模範に倣い、たとえ苦しみがあっても、最後の最後までこの道を忠実に全うする者でありましょう。

<聖書のことば>
それから彼らは茨で冠を編んでイエスの頭に置き、右手に葦の棒を持たせた。そしてイエスの前にひざまずき、「ユダヤ人の王様、万歳」と言って、からかった。
マタイの福音書 27章 29節

2021年3月21日日曜日

「強い敵を前にして」

民数記 13 章 17~33 節
2021年3月21日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 献堂記念礼拝に導かれた箇所から学びます。カナンの地に 12 人の偵察隊が遣わされました。非常に背の高い強い敵がいるという 10 人の報告を聞いた時に混乱が起きました。ここから3つのことを学びましょう。
 第一に、現実の問題だけを見ていると、霊的に後退し遠回りするようになります。彼らは現実の問題に心を支配され、神を忘れてエジプトへ帰ろうと言い出しました。結果的に 40 年も荒野を彷徨うことになったのです。
 第二に、試練の意味を覚えていないと、正しい選択ができなくなります。なぜ神はここで偵察隊を遣わすようにされたのか、その意味を覚える必要がありました。
 第三に、主の約束を信じるなら、主が前進させ勝利させてくださいます。ヨシュアとカレブだけは主の約束をしっかりと覚え、信頼していました。必ず打ち勝てると信じたのです。同じ敵を見ていましたが、見えていたものは全く違っていたのです。
 新会堂を建てるのに問題が山積しています。でも、問題だけを見るのではなく、主の約束を見ましょう。そして勝利させていただきましょう。

<聖書のことば>
そのとき、カレブがモーセの前で、民を静めて言った。「私たちはぜひとも上って行って、そこを占領しましょう。必ず打ち勝つことができます。」
民数記 13 章 30 節

2021年3月14日日曜日

「教会と私との関係」

コリント人への手紙第一 12章25~27節
2021年3月14日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 本日 3 名の兄姉がバプテスマを受けて、教会につながられます。あらためて、教会と私との関係を確認しましょう。
 第一に、教会と私は生きたつながりのある関係です。教会はキリストのからだであり、私たちはその部分だと教えられています。体を切り離すことができないように、私たちと教会も同じなのです。
 第二に、教会は私が成長するのに不可欠な場所です。教会は礼拝するだけの場所ではありません。教会は私たちを訓練し成長させてくれる場所です。教会にしっかりとつながってこそ、霊的成長をいただくことができます。
 第三に、教会は私が仕える場所です。イエス様は地上生涯において、仕える歩みをされ模範を残されました。主は私たちにも同様にするように願われているのです。受けることも大切ですが、教会は与え仕える場所であることを覚えましょう。
 主は御計画をもって私たちを救い、御計画をもって横浜聖書バプテスト教会へ導き、つながらせてくださいました。この横浜聖書バプテスト教会で、イエス様の模範に倣い、与え仕える心で教会生活を送りましょう。そこにこそ、豊かな実を結ぶ鍵があるのです。

<聖書のことば>
あなたがたはキリストのからだであって、一人ひとりはその部分です。
コリント人への手紙第一 12 章 27 節

2021年3月7日日曜日

「あのベテルの神」

創世記 31章1~16節
2021年3月7日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 おじのラバンのもとで仕えてきたヤコブは、主の御声を聞いて故郷へ帰るように示されました。この個所から 3 つの点で学びましょう。
 第一に、主はみことばによって導きを示して下さいます。主はヤコブに故郷に帰るように語りかけられました。ヤコブはそのみことばゆえに、帰郷を決断したのです。主は私たちにもみことばによって導きを示されます。そのみことばで決断していく必要があります。
 第二に、主はすべてをご覧になり、正しく取り扱ってくださいます。ラバンがヤコブにしてきた数々の裏切りや悪い扱いを主はすべてご覧になり、正しく取り扱われました。その主に信頼し委ねることです。
 第三に、主は原点に戻るように励まし導いてくださいます。主はヤコブに「あのベテルの神だ」と言われました。ヤコブにあの時のことを思い出させ、原点に帰るよう導かれたのです。主は同様に私たちを励まし導かれるのです。
 私たちは忙しい日々の中で、様々な問題に心を奪われてしまいがちです。だからこそ原点に戻り、臨在の主に頼り、第一のものを第一とし、主のみこころに沿って歩むようにしましょう。

<聖書のことば>
わたしは、あのベテルの神だ。あなたはそこで、石の柱に油注ぎをし、わたしに誓願を立てた。さあ立って、この土地を出て、あなたの生まれた国に帰りなさい。
創世記 31章13節