2021年10月31日日曜日

「安心しなさい」

創世記 43章 15~34節
2021年10月31日 第5聖日
牧師 長江 忠司

 ヤコブは全能の神に信頼し、ベニヤミンを含めた息子たちをエジプトへ送りました。そしてヨセフと会います。
 第一に、代価は主によって支払われたことです。ヨセフの管理人は、神が代価を払ってくださったと言いました。実際にはヨセフが指示したことでしたが、主の導きによりました。私たちも主によって、贖いの代価が払われて救われることができました。
 第二に、ふさわしくない者が主の宴会に招かれていることです。ヨセフを奴隷として売った兄たちが食卓に招かれることはあり得ないことでした。罪ある私たちも同じ立場でしたが、主の宴会に招かれているのです。
 第三に、全能の神に委ねることです。彼は愛する大切な息子ベニヤミンを神の御手に委ねてエジプトへ送ることにしました。信じて神に委ねたのです。本当に神を信頼する時に、神に委ねる心が生じます。
 第三に、人の思いを超えた御計画を主は進めておられることです。ヨセフはベニヤミンとの感動の再会を果たしました。それは彼が奴隷となった時には思いもしなかったことだったと思います。主は私たちの為にも、人知を超えたご計画を進めてくださっているのです。
 「安心しなさい」と主は言われます。その主に信頼して歩みましょう。

<聖書のことば>
彼は答えた。「安心しなさい。恐れることはありません。あなたがたの神、あなたがたの父の神が、あなたがたのために袋の中に宝を入れてくださったのです。あなたがたの銀は、私が受け取りました。」それから、彼はシメオンを彼らのところに連れて来た。
創世記 43章 23節

2021年10月24日日曜日

「全能の神があわれんで」

創世記 43章 1~14節
2021年10月24日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 いよいよ食料が尽きて来た時、ヤコブは息子たちを再びエジプトへ送ることにしました。この個所から教えをいただきましょう。
 第一に、戦いを避けてはいけないことです。それまでヤコブはベニヤミンをエジプトに送るのを拒んでいました。しかしここで彼は神に頼り、問題と戦い前進し始めます。私たちも霊的前進を阻むものと戦う必要があります。
 第二に、全能の神に頼ることです。ヤコブは全能の神の名前をあげて、あわれみを願いました。神はどんな事でもできる、すべてを満たすことのできるお方です。このお方を信じ頼ることです。
 第三に、全能の神に委ねることです。彼は愛する大切な息子ベニヤミンを神の御手に委ねてエジプトへ送ることにしました。信じて神に委ねたのです。本当に神を信頼する時に、神に委ねる心が生じます。
 ヨセフをなくしたと思っていたヤコブにとって、これは非常に大きな決心だったと思います。しかしその決心から、さらに祝福をいただくことができたのです。私たちも主に信頼し、委ね、前進する者でありましょう。

<聖書のことば>
全能の神が、その方の前でおまえたちをあわれんでくださるように。そして、もう一人の兄弟とベニヤミンをおまえたちに渡してくださるように。私も、息子を失うときには失うのだ。
創世記 43章 14節

2021年10月17日日曜日

「苦しみの中で」

創世記 42章 9~38節
2021年10月17日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 ヨセフは兄たちが食料を求めて彼の所にやって来たことに気づきましたが、敢えて彼らを間者扱いし、胸の内を確認しようとしまました。
 第一に、自分の罪に気づき、素直に認め、悔い改めることです。兄弟たちは彼らがかつてヨセフになした罪のゆえに、今自分たちがこの様な目にあっていると考えました。その如く、自分の罪に気づき、素直に認め悔い改めることが非常に大切です。
 第二に、神が人生に介入されているのを意識することです。兄弟たちは次々苦難がある中で、神の介入を覚えました。私たちの人生にも神は介入されます。それを意識することが大切です。
 第三に、困難な状況の時こそ、神の約束に信頼することです。ヤコブはヨセフを失ったと思っていたので、神の約束に信頼できずにいました。しかしそのような時こそ、信頼すべき時でした。私たちも困難な時こそ、神の約束に信頼すべき時であると覚えましょう。
 すべての人に苦しみはやって来ます。その中でこそ、信仰に立って歩みましょう。

<聖書のことば>
彼らは互いに言った。「まったく、われわれは弟のことで罰を受けているのだ。あれが、あわれみを求めたとき、その心の苦しみを見ながら、聞き入れなかった。それで、われわれはこんな苦しみにあっているのだ。」
創世記 42章 21節

2021年10月10日日曜日

「夢の成就」

創世記 41章 53~42章 9節
2021年10月10日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 ヨセフはファラオの夢を解き明かし、さらに具体的な対策を語ります。
 第一に、人の知り得ない所で、主は御計画を進められます。ヨセフは知りませんでしたが、エジプト以外の地にも飢饉が起きたことで、兄弟たちと再会することになりました。主は人の知り得ない所で御計画を進められることを覚えましょう。
 第二に、敗北と見える状況でも、主は勝利へ導かれます。イスラエルの息子たちとあります。彼らはエジプトで増やされ、やがて民族として脱出することになりました。勝利への歩みだったのです。
 第三に、多くの妨害があっても、主は約束を成就されます。兄弟たちは彼の見た夢を実現させないようにしましたが、主はその妨害があっても、成就されました。
 ヨセフに対する不思議な主の御計画を覚え、信仰によって歩みましょう。

<聖書のことば>
かつて彼らについて見た夢を思い出して、ヨセフは言った。「おまえたちは回し者だ。この国の隙をうかがいに来たのだろう。」
創世記 42章 9節

2021年10月3日日曜日

「忘れさせてくださった

創世記 41章 33~52節
2021年10月3日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 ヨセフはファラオの夢を解き明かし、さらに具体的な対策を語ります。
 第一に、神の知恵がありました。ヨセフの言葉を聞いてファラオは、神の知恵を認めました。ヨセフの頭が良かったからではなく、神が彼に知恵を与えておられたのです。神は求める者に神の知恵を与えてくださいます。
 第二に、神の時がありました。彼がエジプトに来てから 13 年もの時が経ち、ついにエジプトナンバー2 の座につきました。神の時があること、それこそが最善であることを覚えましょう。
 第三に、神の不思議がありました。彼は子供たちに思いを込めて名前をつけました。「すべてのことを忘れさせてくださった」「実り多い者としてくださった」神はそのような不思議なことをなされたのです。
 私たちにも辛い出来事が起きて来ます。しかし神は全能のお方であり、最善の時を定めておられます。その神に信頼することです。神の不思議を信じて、信頼して歩みましょう。

<聖書のことば>
ヨセフは長子をマナセと名づけた。「神が、私のすべての労苦と、私の父の家のすべてのことを忘れさせてくださった」からである。
創世記 41章 51節