2023年6月25日日曜日

「祝福を受け継ぐために召された」

ペテロの手紙第一 3章 9~12節
2023年6月25日 第聖日
牧師 長江 忠司

 前回は教会が一つ思いとなるように教えられていた箇所から学びました。今日はその続きとなります。
 まず、悪に悪で返さず祝福しなさいと命じられています。悪には悪で返すのが一般的です。しかし主はそうせずに、その相手を祝福するように教えられました。かつて私たちは神に対して敵対していましたが、主はその私たちを祝福し救いに導いてくださいました。私たちも同じようにするのです。
 次に、その為の具体的なことが3つ記されています。
 第一に、舌に悪口や欺きを言わせないことです。
 第二に、悪を離れて、善を行うことです。
 第三に、平和を求め、追うことです。
 いずれも私たちには難しいことばかりだと思います。私たちは救われていても相手を悪く言い、悪に近づき、また平和よりも争いを起こしやすい者だからです。だからこそ主に頼り、変えていただく必要があります。
 私たちが救われたのは、祝福を受け継ぐためであったと記されています。そこに私たちの存在理由があることを覚えましょう。主により頼み変えて頂き、主に用いられる者となりましょう。

<聖書のことば>
悪に対して悪を返さず、侮辱に対して侮辱を返さず、逆に祝福しなさい。あなたがたは祝福を受け継ぐために召されたのです。
ペテロの手紙第一 3章 9節

2023年6月18日日曜日

「父親がなすべきこと」

エペソ人への手紙 5章 22~33節
2023年6月18日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 父親がなすべきことについて学びます。同時に、すべての人への教えであることを覚えましょう。
 第一に、妻を愛することです。イエス様の愛を模範として愛するように教えられています。夫は主に倣い、無条件に、犠牲を払って妻を愛する必要があります。主はその如く互いに愛し合うように教会にも命じられています。
 第二に、主の教育と訓戒により子供を育てることです。父親に子育ての責任が与えられています。子供を怒らせるようないい加減な導きではいけません。みことばにより正しく教え導く責任が父親にはあります。それは教会に与えられている働きでもあります。
 第三に、良き励まし手となることです。それは家庭の権威が与えられている父親の役割です。教会内でも、お互いに励まし合うことが必要です。主の愛による励まし合いのあるところに、豊かな霊的成長があります。
 主は私たちを用いたいと願われています。自分自身を主に献げて、家庭でも教会でも、魂の成長のために用いていただきましょう。

<聖書のことば>
夫たちよ。キリストが教会を愛し、教会のためにご自分を献げられたように、あなたがたも妻を愛しなさい。
エペソ人への手紙 5章 25節

2023年6月11日日曜日

「みな、一つ思いになりなさい」

ペテロの手紙第一 3章 8節
2023年6月11日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 今日の箇所では、宛先の全ての人に命じられます。
 第一に、主は私たちが一つ思いとなるように命じておられます。同じ主を愛し、主の栄光のために生き、主の教会を建て上げようとする思いです。イエス様は私たちが一つ思いとなることを願い、そのためにとりなされました。しかし、私たちには自我があり、教会であっても一つとなるのは難しいのです。
 第二に、一つ思いとなるための方法について見ます。一つ目に、同情し合うことです。共に苦しみを担い合うのです。二つ目に、兄弟愛を持つことです。私たちは神の家族の兄姉であり、イエス様は互いに愛し合うように繰り返し言われました。三つ目に、心の優しい人になることです。あわれみ深くあることが大切です。四つ目に、謙虚であることです。高慢は争いを不一致と争いを生じさせます。
 教会に集う私たち一人一人が、主の命じておられる一つ思いとなることを意識し、祈り求めていきましょう。

<聖書のことば>
最後に言います。みな、一つ思いになり、同情し合い、兄弟愛を示し、心の優しい人となり、謙虚でありなさい。
ペテロの手紙第一 3章 8節

2023年6月4日日曜日

「弱さを担う」

ペテロの手紙第一 3章 7節
2023年6月4日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 本日は夫に対する教えについて学びます。
 第一に、相手の弱さを理解し担って歩むことです。女性は力において弱いですし、それぞれ弱さを持っています。夫はその妻の弱さを理解し重荷を担い歩むことが求められています。それは夫婦関係だけに限りません。力のある人は弱さを持つ人を理解し愛の手を伸ばす必要があるのです。
 第二に、相手を尊敬することです。男尊女卑の考えが今も残っています。しかし聖書は妻を尊敬するように教えます。それは夫婦関係に限りません。教会でも互いに尊敬し合い、互いの弱さを理解して支え合って歩むことを主は望まれています。
 そのように歩む時に、祈りが祝福されます。これらのことがなされていない夫婦関係では祈りが妨げられるということでしょう。それは主の教会も同じです。私たちはお互いの関係を省みる必要があります。主が教えられたとおりに弱さを担い、愛を与える生涯を送りましょう。

<聖書のことば>
同じように、夫たちよ、妻が自分より弱い器であることを理解して妻とともに暮らしなさい。また、いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。そうすれば、あなたがたの祈りは妨げられません。
ペテロの手紙第一 3章 7節