2021年9月26日日曜日

「神が速やかに」

創世記 41章 1~32節
2021年9月26日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 ファラオが夢を見て、ヨセフがその夢を解き明かすことになりました。ここから3つのことを学びましょう。
 第一に、自分が弱い者であると認めることです。ファラオは最高の権力を持っていましたが、意味の分からない夢を見て、心が騒いでいました。私たちも少しのことで心騒いでしまうものです。人はそのように無力であることを認める必要があります。
 第二に、キリストを指し示す者となることです。ヨセフはこの機会でも、私ではなく神がしてくださると言いました。私たちも様々な機会に、私ではなくイエス様を指し示すことです。
 第三に、神の力を信じて疑わないことです。彼の身に不幸なことばかりが連続して起きていましたが、神は速やかになさると語りました。彼は神の力を信じて疑わなかったのです。
 私たちの信仰はどうでしょうか。状況によって左右されるような信仰でしょうか。そうではなく地に根差した、信じて疑わない信仰を持って歩みましょう。

<聖書のことば>
夢が二度ファラオに繰り返されたのは、このことが神によって定められ、神が速やかにこれをなさるからです。
創世記 41章 32節

2021年9月19日日曜日

「力を失う時に」

コリント人への手紙第二 12章 9~10節
2021年9月19日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 人は年老いていくにつれて、段々と力を失うものです。いや若くても、厳しい試練が続くと気力を失うのです。何を覚えるべきでしょうか。
 第一に、神のみことばを聞くことです。人はパンだけで生きるのではなく、神のみことばで生きるように造られています。みことばが私たちを強めます。ですから、どんな時もまず神のみことばを聞くことです。
 第二に、永遠の視点で見ることです。置かれている今の状況だけを見ていると落胆してしまいます。でも私たちは救われて永遠のいのちが与えられ永遠に生きる者とされています。永遠の視点で見ることが大切です。
 第三に、キリストに心を向けることです。イエスキリストは私たちを愛し十字架で身代わりに死んでくださいました。3 日目によみがえられたのです。その生ける主が私たちと共におられ、導いてくださるのです。その主に心を向けているなら、力が与えられます。
 力を失わない人はおりません。だからこそ、変わらない主に心を向けて歩みましょう。

<聖書のことば>
しかし主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである」と言われました。ですから私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。
コリント人への手紙第二 12章 9節

2021年9月12日日曜日

「忘れ去られたヨセフ」

創世記 40章 1~23節
2021年9月12日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 ヨセフは偽りの訴えをされて投獄されてしまいました。牢獄の中での彼の歩みをとおして3つのことを学びましょう。
 第一に、神は私たちに機会を与えられます。神はヨセフに王に仕えていた 2 人の人物が見た夢を解き明かす機会を与えられました。彼はその機会を捉えて活かしたのです。私たちも主から与えられた機会を逃してはいけません。
 第二に、神は私たちに力を与えられます。ヨセフは神が夢の解き明かしの力を与えてくださると信じ告げました。それは私たちも同じで、力は主から与えられます。主に求め、信じて進み出ることが必要です。
 第三に、神は私たちを忘れることがありません。夢の解き明かしのとおり助かった献酌官長は、ヨセフのことを忘れてしまいました。しかし、主は彼のことを忘れておられませんでした。それどころか、彼についての御計画を進めておられたのです。
 私たちも厳しい状況に置かれることがあるかもしれません。しかし、主は決して私たちを忘れることなく導いておられることを覚えましょう。

<聖書のことば>
ところが、献酌官長はヨセフのことを思い出さないで、忘れてしまった。
創世記 40章 23節

2021年9月5日日曜日

「奴隷から囚人へ」

創世記 39章 1~23節
2021年9月5日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 39 章でヨセフの歩みに戻ります。
 第一に、置かれた状況で忠実に仕えることが良い証しとなることです。奴隷として売り飛ばされ自暴自棄になりいい加減に仕えていてもおかしくなかったヨセフでしたが、ポティファルでも監獄でも忠実に歩みそれが証しなりました。私たちもどの様な場所に遣わされるにしても、忠実に歩むことをとおして、良い証しをすることができます。
 第二に、神を恐れることが誘惑への勝利につながることです。彼は主人の妻から誘惑された時に、神に対して罪を犯すことはできないと神を恐れて歩んでいました。私たちは様々な誘惑にあうものですが、神を恐れることにより打ち勝つことができることを覚えましょう。
 第三に、主が共におられる事実を覚えることが祝福につながることです。ヨセフは常にその事実を覚えて歩んでいたのでしょう。だからこそ忠実に、神を恐れて歩んだと言うことができます。これは単に知識として知るのではなく、いつも覚えて歩む必要があります。
 今後どのような状況になるにせよ、この 3 つを心に留めて歩みましょう。

<聖書のことば>
監獄の長は、ヨセフの手に委ねたことには何も干渉しなかった。それは、主が彼とともにおられ、彼が何をしても、主がそれを成功させてくださったからである。
創世記 39章 23節