2021年11月28日日曜日

「死ぬ前に」

創世記 45章 16~28節
2021年11月28日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 ヨセフは自分のことを兄弟に打ち明けました。そして、父と家族を連れてエジプトへ来るように言いました。
 第一に、争わないで互いに愛し合うことです。ヨセフは兄たちが道中言い争いをしないようにと言いました。彼らは同じ家族であり、同じ境遇にあり、互いに愛し合うべき関係でした。それは私たちも同じです。
 第二に、キリストにより元気をいただくことです。ヤコブはヨセフが話したことや贈り物を見て元気づけられました。私たちも主のみことばと主ご自身によって元気をいただくことができます。
 第三に、死ぬ前になすべきことを考えることです。ヤコブはその話を聞いて最初は茫然としていましたが、信仰を働かせ、死ぬ前にヨセフに会いに行くと決めました。私たちもやがて人生を終える時がやって来ます。死ぬ前に、信仰によってなすべきことがあります。
 ヤコブは高齢でしたので、同じ場所にとどまる選択もできたでしょう。しかし、信仰によって、心を定め行動して行きました。私たちも主が許されている今日という日に、信仰によって踏み出し、なすべきことをしましょう。

<聖書のことば>
イスラエルは言った。「十分だ。息子のヨセフがまだ生きているとは。私は死ぬ前に彼に会いに行こう。」
創世記 45章 28節

2021年11月21日日曜日

「神が先に」

創世記 45章 1~15節
2021年11月21日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 ユダは自分が兄弟の身代わりになり奴隷になりますと言った時に、ヨセフは自分を制することができなくなり泣きました。そしてついに自分の身分を明かしたのです。その際のヨセフの言葉と兄たちとのやり取りから教えをいただきましょう。
 第一に、神の摂理の信仰に生きることです。兄たちはかつてヨセフを奴隷として売り飛ばしました。それなのにヨセフは彼らを気遣いました。なぜなら神が働かれて、家族を救うために自分が先にエジプトに遣わされたと受け止めていたからです。彼が色々な苦しい状況においても乗り越えて来ることができたのは、彼がそのような摂理の信仰に生きていたからなのです。
 第二に、争いから和解へと導かれる主を信じて生きることです。かつて関係が壊れ憎しみのあった関係から、語り合うような関係に変わりました。神は争いから和解へと導かれたのです。私たちも今の関係だけを見ないで、主に信頼し期待しましょう。
 神は常に私たちよりも先に働かれて、不思議なことをしてくださるお方です。この主に信頼して歩みましょう。

<聖書のことば>
私をここに売ったことで、今、心を痛めたり自分を責めたりしないでください。神はあなたがたより先に私を遣わし、いのちを救うようにしてくださいました。
創世記 45章 5節

2021年11月14日日曜日

「自分を低くする者の幸い」

マタイの福音書 18章 1~4節
2021年11月14日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 天の御国で誰が一番偉いかという弟子たちの質問に対して、イエス様は子どものように自分を低くする者が一番偉いと言われました。
 自分を低くする者とは、無力さを自覚し、全面的に頼る人のことです。また、言われたことを素直に受け入れ従う人のことです。私たちも主の前に、そのように心低くして歩むことが必要です。
 自分を低くする時に、主はその人を祝福してくださいます。
 第一に、喜びと感謝をもって歩むことができます。謙遜な人ほど、主からいただいた恵みに気づき感謝し喜ぶことができます。
 第二に、多くを教えられ、成長することができます。謙遜な人は聞く耳を持っているからです。主はその人を成長させてくださいます。
 第三に、試練において強くされ、忍耐し勝利することができます。謙遜な人は試練の中でより主に頼り、主はその弱さに働き強めてくださいます。
 イエス様は誰よりも心の低い謙遜な歩みをされました。私たちは子どものように、そしてイエス様の模範に倣って、いつも主の前に心を低くして歩みましょう。

<聖書のことば>
ですから、だれでもこの子どものように自分を低くする人が、天の御国で一番偉いのです。
マタイの福音書 18章 4節

2021年11月7日日曜日

「あの子の代わりに」

創世記 44章 1~34節
2021年11月7日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 兄たちはヨセフと食事の交わりをした後、帰路に就きました。その後に起きた出来事から、教えをいただきましょう。
 第一に、神を恐れる者となることです。ベニヤミンの袋からヨセフの使用していた銀の杯が見つかりました。それはヨセフが管理する者に指示したことでしたが、兄たちは神が自分たちの咎を暴かれたと理解しました。私たちも神を恐れ、神が正しく取り扱われると覚えることが大切です。
 第二に、心から悔い改めることです。かつてヨセフを見捨て奴隷として売り飛ばした彼らでしたが、今回は弟を見捨てませんでした。心から悔い改めていたのです。私たちも心の方向を変え、歩みを改めることが大切です。
 第三に、代わりに犠牲を払うことです。ユダは自分が弟の身代わりになると申し出ました。私たちは同じ状況に遭遇することはないかもしれませんが、代わりに犠牲を払うことはできます。犠牲を払い、とりなし、また伝えることが大切です。
 私たちもとりなされた者です。今度は私たちが代わりに犠牲を払って魂のためにとりなしましょう。

<聖書のことば>
ですから、どうか今、このしもべを、あの子の代わりに、あなた様の奴隷としてとどめ、あの子を兄弟たちと一緒に帰らせてください。
創世記 44章 33節