2022年10月30日日曜日

「主を恐れつつ過ごす」

ペテロの手紙第一 1章 17~21節
2022年10月30日 第5聖日
牧師 長江 忠司

 素晴らしい救いの恵みに与った者として、どう歩むべきかが続けて教えられています。
 第一に、公平にさばかれる父なる神を恐れることです。神はすべてをご覧になり正しく公平にさばかれます。良いことも悪いこともです。良いことについては報いを与えられ、悪いことには主が取り扱われます。そのお方が私たちの父となり導いて下さいます。このお方を恐れるのです。
 第二に、贖いの代価の大きさを覚えて、神を恐れることです。罪の奴隷であった私たちを解放するために、神は御子のいのちという代価を払ってくださいました。その代価の大きさを覚える時に、主を恐れます。
 第三に、信仰と希望は神にかかっていると認識して、神を恐れることです。色々な苦しみがありますが、しかし主のもとに希望があります。このお方に信頼し、恐れて歩むことです。
 私たちは本当に恐れるべきお方を恐れて歩みましょう。

<聖書のことば>
また、人をそれぞれのわざにしたがって公平にさばかれる方を父と呼んでいるのなら、この世に寄留している時を、恐れつつ過ごしなさい。
ペテロの手紙 1章 17節

2022年10月23日日曜日

「忠実なしもべ」

マタイの福音書 25章 14~30節
2022年10月23日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 主人が旅から帰って来た時、しもべたちは報告しました。主人は 5 タラントと 2 タラント預かったしもべたちを褒めました。彼らの何が良かったのでしょうか。
 第一に、主人がいなくても忠実でした。主人は旅に出て不在であり、彼らは見られることはありませんでしたが、それでも忠実に働きました。
 第二に、行いの伴った忠実さでした。思いはあるけれど実行に至らない方もおられると思います。しかし彼らはすぐに行動に移しました。
 第三に、主人を愛する故の忠実さでした。帰って来た主人への報告で、「ご覧ください!」と、主人に喜ばれたくて働いたことがわかります。決して義務感からではなく、主人を愛する心から出たものだったのです。
 やがて私たちも主とお会いする時がやって来ます。その際にイエス様から、「よくやった。良い忠実なしもべだ。」と言っていただける歩みをしましょう。主は私たちの普段の歩みをご覧になり、忠実さに注目しておられるのです。

<聖書のことば>
主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。おまえはわずかな物に忠実だったから、多くの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』
マタイの福音書 25章 21節

2022年10月16日日曜日

「聖なる者となりなさい」

ペテロの手紙第一 1章 14~16節
2022年10月16日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 素晴らしい救いにあずかった者として、聖なる者となるように教えられています。その為に、何を覚えるべきでしょうか。
 第一に、無知であった時の欲望に従う危険性があることです。私たちは救われているから、信仰歴が長いから、罪にいつも勝利できるわけではありません。どんなに信仰歴が長くても、古い欲望に従い罪を犯してしまう危険性があることを認め警戒する必要があります。
 第二に、みことばを聞く時、従順な子どものように聞き従うことです。聞き方が大切です。頑なな大人のようにではなく、従順な子どものような心ででみことばを聞いて従うことです。
 第三に、聖なる神のみこころに自分自身を合わせることです。この世の価値観や自分の考えに合わせるのではなく、聖なる神のみことばに合わせることが必要なのです。
 サタンは常に私たちを誘惑し引きずり降ろそうとして来ます。警戒して、主のみことばによって聖めていただきましょう。

<聖書のことば>
従順な子どもとなり、以前、無知であったときの欲望に従わず、むしろ、あなたがたを召された聖なる方に倣い、あなたがた自身、生活のすべてにおいて聖なる者となりなさい。
ペテロの手紙第一 1章 14~15節

2022年10月9日日曜日

「ひたすら待ち望みなさい」

ペテロの手紙第一 1章 13節
2022年10月9日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 信仰ゆえの迫害があり離散していた彼らでしたが、救いから来る栄えに満ちた喜びがありました。その彼らがどう歩むべきかが教えられます。
 第一に、霊的な機敏さを持つことです。それが心を引き締めるの意味です。主は私たちを愛してくださっているので、みことばにより神のみこころを教え導いてくださいます。その時に、聞くだけで先延ばしにするか、機敏さを持って従うかで歩みは全く異なってきます。
 第二に、霊的に目を覚ましていることです。悪魔は私たちを堕落させ神様と教会から引き離そうと狙っています。私たちは霊的に目を覚まして警戒する必要があるのです。
 第三に、再臨のお恵みをひたすら待ち望むことです。単に思いの上で待ち望むというのではなく、希望の軸足を置くことです。主は再びやって来られます。その主にお会いする時を待ち望みましょう。
 クリスチャンも気をつけないと、この世に希望を置いて歩んでしまいがちです。希望を置くものを間違えてはいけません。再臨の主が与えてくださる恵みに希望を置いて歩みましょう。

<聖書のことば>
ですから、あなたがたは心を引き締め、身を慎み、イエス・キリストが現れるときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。
ペテロの手紙第一 1章 13節

2022年10月2日日曜日

「福音を告げ知らされた者として」

ペテロの手紙第一 1章 10~12節
2022年10月2日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 迫害で離散し苦しみの中にあった彼らでしたが、素晴らしい救いの喜びがありました。福音を告げ知らされた者として、どう歩むべきかについて学びましょう。
 第一に、みことばを熱心にたずね求めることです。旧約の預言者たちは熱心に救いについて調べました。私たちも彼らに倣って、神のみことばを熱心にたずね求めることが大切です。みことばは私たちを真理へ導きます。
 第二に、福音が告げ知らされた恵みに感謝することです。旧約の預言者たちは救い主を見ることはできませんでした。しかし救い主は来られ、贖いの業を成就されました。そして私たちのもとに福音が告げ知らされたのです。この恵みに感謝することです。
 第三に、聖霊の助けにより福音を伝えていくことです。これまで福音が伝えられて来たのは人の力ではなく、神の聖霊の力によりました。今度は私たちがその聖霊の力により、救われていない方々へ伝えていくことです。
 福音を告げ知らされた者として、責任と使命があることを覚えましょう。

<聖書のことば>
彼らは、自分たちのためではなく、あなたがたのために奉仕しているのだという啓示を受けました。そして彼らが調べたことが今や、天から遣わされた聖霊により福音を語った人々を通して、あなたがたに告げ知らされたのです。御使いたちもそれをはっきり見たいと願っています。
ペテロの手紙第一 1章 12節