2017年12月31日日曜日

「感謝を妨げるもの」

詩篇107篇1節
2017年12月31日 第5聖日
牧師 長江 忠司

 神様は私たちに感謝することを望んでおられますが、実際感謝が少ないのではないかと反省させられます。何が感謝を妨げているのでしようか。
 第一に、当たり前と思うことです。私たちは日々多くの守りと恵みをいただいるのですが、それを当たり前と考えてしまうので神に感謝することが少ないのです。
 第二に、比較することです。人と比較すると、高慢か妬みかのどちらかに陥ってしまいます。人を見るよりも、神から与えられている賜物や神のご計画に目を留めるべきです。
 第三に、問題を見て心配することです。問題を見ていると心は騒いでしまい喜びや感謝は失われてしまいます。だからこそ、私たちの羊飼いとなられている主を見ている必要があります。そうすれば不安は解消され、平安を覚え、神に感謝しつつ歩むことができます。
 問題は外部にあるのではなく内面にあります。新しい一年、見るべきお方をしっかりと見て、神に感謝して毎日を送るようにしましよう。

<聖書のことば>
「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。
その恵みはとこしえまで。」
詩篇107篇1節

2017年12月24日日曜日

「愛の日 クリスマス」

コリント人への手紙第二5章20~21節
2017年12月24日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 クリスマスは神のひとり子であるイエス・キリストの誕生を祝う日です。
 第一に、キリストの誕生は預言されていました。創造の初めに既に救いについて語られてから、多くのメシヤについての預言がなされていました。彼らは救い主がいつ頃どこでお生まれになるのか知っていたのです。
 第二に、人間はキリストを歓迎しませんでした。多くの人は自分のことで忙しく無関心であり、ある者は拒絶しました。それが救い主に対する人の態度だったのです。
 第三に、神は愛の御手を伸ばしてくださいました。神に反逆する人間に対し神の方から救いの御手を伸ばされたのです。そしてこの救いを受け入れるようにと懇願してくださっているのです。
 イエス様は私たちを愛するが故に、人と同じように歩まれて、人が受ける苦しみをも経験されました。だからこそ、私たちの救い主となることができるのです。この愛に応えて歩みましょう。

<聖書のことば>
こういうわけで、私たちはキリストの使節なのです。ちょうど神が私たちを通して懇願しておられるようです。私たちは、キリストに代わって、あなたがたに願います。神の和解を受け入れなさい。
コリント人への手紙第二5章20節

2017年12月17日日曜日

「喜びと寛容をもって」

ピリピ人への手紙4章4~5節
2017年12月17日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 続けてパウロはピリピ教会に対する勧めを語ります。
 第一に、いつも喜んでいることです。この教えはこれまでにも出て来ましたが、ここの強調点はいつもということです。いつも喜ぶことは人間には不可能です。この点においても、「主にあって」できることであることを覚える必要があります。
 第二に、寛容な心を全ての人に伝えることです。その根拠は主が近いからです。これは再臨が近いからという意味にも取れますし、また主は共にいて下さるからという意味にも取れます。いずれにしても、主がやがて来られることと、また主が共にいてくださることを意識するならば、色々と難しいことがあったとしても寛容をもって受け入れていくことができるのです。
 コリント書を見ますと、愛の定義として最初に寛容が教えられています。そしてイエス様は愛と寛容をもって、の地上を歩まれました。救われた私たちも主の模範に倣って、寛容をもち、また喜びをもって歩むようにしましょう。どちらでしょうか。主にあって一致と平和をつくる者は幸いです。神の子として一致と平和をつくる者となりましょう。

<聖書のことば>
いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい。主は近いのです。
ピリピ人への手紙4章4~5節

2017年12月10日日曜日

「一致のために」

ピリピ人への手紙4章2~3節
2017年12月10日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 ここでユウオデヤとスントケの名前を挙げて、二人が一致するようにと教えます。教会はどのように一致することが必要でしょうか。
 第一に、主にあって一致することです。人間の力で一致することは不可能です。しかし、主に強められ導かれる時に、教会は一致することができます。
 第二に、主から頂いた恵みに目を留めることです。救われた者はその名前がいのちの書に書き記されています。それがどれだけ大きな恵みであるのかを覚えることです。そうすれば、人の欠点などが小さなものと思うようになります。
 第三に、協力し合うことです。協力者よと呼び掛けられており、幾つかの解釈が考えられますが、教会全体に呼びかけていると信じます。私たちも同じ主のお体につながった家族の一員として協力して一致に努めて行くべきなのです。
 教会内で一致をつくる者と破壊する者とに分かれると言うことができます。私たちはどちらでしょうか。主にあって一致と平和をつくる者は幸いです。神の子として一致と平和をつくる者となりましょう。

<聖書のことば>
ユウオデヤに勧め、スントケに勧めます。あなたがたは、主にあって一致してください。
ピリピ人への手紙4章2節

2017年12月3日日曜日

「しっかり立って」

ピリピ人への手紙4章1節
2017年12月3日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 今日の箇所から、3つの点で学びましょう。
 第一に、兄姉が互いに愛し合うことです。パウロはピリピ教会に対して、「私の愛し慕う兄たち」「私の愛する人たち」と書いています。いかに彼らを愛し心を寄せていたのかがわかります。私たちも教会でその如くに兄姉を愛するべきです。
 第二に、魂を愛することです。パウロはピリピの魂が救われて共に御国に行くことを心から望んでおりました。私たちも祈り証ししている方がおられると思います。彼と同様に、魂の救いを祈り求めることが大切なのです。
 第三に、しっかりと立つことです。サタンは私たちの霊的成長を妨害して来ます。その中で主にあってしっかりと立ち続けることが必要なのです。
 世には多くの誘惑があり、神様から引き離すものは多いのです。だからこそ、主にあってしっかりと立ちましょう。そして主の御前に喜びつつ立つ者でありましょう。
 
<聖書のことば>
そういうわけですから、私の愛し慕う兄弟たち、私の喜び、冠よ。どうか、このように主にあってしっかりと立ってください。私の愛する人たち。
ピリピ人への手紙4章1節