2023年10月29日日曜日

「神の力強い御手の下に」

ペテロの手紙第一 5章 5~6節
2023年10月29日 第5聖日
牧師 長江 忠司

 長老たちに続いて、今度は若い人たちに向けて語られています。年齢が若いというだけでなく、教会の兄姉と捉えることができます。
 第一に、互いに謙遜を身に着けることです。牧師は謙遜に割り当てられた魂を牧しますし、兄姉は主が立てた牧師に謙遜に従います。お互いに謙遜を身に着ける必要があるのです。イエス様は誰よりも謙遜に歩まれました。私たちも主に似せられていくことが必要です。
 第二に、神の力強い御手の下にへりくだることです。わざわざ力強い御手と書かれています。全能で力強い神の御手が私たちを守り導いてくださいます。その御手を意識し、頼ることが大切です。
 第三に、神の時と約束を信じることです。神の前に謙遜に歩む者を神はご覧になられていて、ちょうど良い時に祝福してくださいます。神の時があり、高く上げてくださるという約束を信じて歩むことが大切です。
 謙遜な者は神の力強い御手の下にへりくだります。自分の力に頼らず、主に信頼して、いつも神の力強い御手の下にへりくだりましょう。

<聖書のことば>
ですから、あなたがたは神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神は、ちょうど良い時に、あなたがたを高く上げてくださいます。
ペテロの手紙第一 5章 6節

2023年10月22日日曜日

「神の羊の群れを牧する」

ペテロの手紙第一 5章 1~4節
2023年10月22日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 長老たち、つまりは牧師や伝道者、教師に対しての教えです。しかし、教会で誰かと接し交わる訳ですから、全てのクリスチャンに有益な教えと言うことができます。
 第一に、神の羊の群れを牧することです。羊飼いが羊を養い、導き、守り、癒す働きをするように、牧師も同様の働きをします。しかしそれは牧師だけではなく全てのクリスチャンが教会でなすべき働きなのです。 
 第二に、正しい心で牧することです。強制されてではなく自発的に、卑しい利得を求めるのではなく心を込めて、支配せず模範となるように教えられています。人はどうしても自己中心となりやすいですから、正しい心でなすべきなのです。
 第三に、魂が割り当てられていると覚えることです。神様は御計画の中で、今この時に横浜聖書バプテスト教会へと導かれました。そして魂を委ねてくださっているのです。
 私たちには神の羊を牧するという大切な働きが委ねられていることを覚え、心を込めてしましょう。

<聖書のことば>
あなたがたのうちにいる、神の羊の群れを牧しなさい。強制されてではなく、神に従って自発的に、また卑しい利得を求めてではなく、心を込めて世話をしなさい。
ペテロの手紙第一 5章 2節

2023年10月15日日曜日

「キリストの苦難の証人」

ペテロの手紙第一 5章 1節
2023年10月15日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 長老たちへの書き出しの部分から、私たちクリスチャンが覚えるべきことについて学びましょう。
 第一に、神の前に謙遜になることです。彼は使徒であり、イエス様の最も近くで歩んだ者でしたが、私も同じ長老の一人だと言いました。ここに彼の謙遜さが表れています。霊性は謙遜さに表れますし、主はへりくだる者に恵みを与えられます。
 第二に、キリストの苦難の証人となることです。主は私の汚れた罪の身代わりに十字架で苦しみ死んでくださったと証しするのです。それは他人事ではありません。すべてのクリスチャンにこの立場と使命が与えられています。
 第三に、神の栄光にあずかる時を意識することです。主はやがて再び来られます。もしくは私たちが天に召されて主とお会いする時が来ます。そして神の栄光にあずかることができるのです。その時を意識し想定して歩むことが大切です。
 立場をよく自覚し、今後起こることを想定して歩みましょう。

<聖書のことば>
私は、あなたがたのうちの長老たちに、同じ長老の一人として、キリストの苦難の証人、やがて現される栄光にあずかる者として勧めます。
ペテロの手紙第一 5章 1節

2023年10月8日日曜日

「真実な創造者にゆだねる」

ペテロの手紙第一 4章 15~19節
2023年10月8日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 先週に引き続き、燃えさかるような試練に備えて、私たちが覚えるべきことを確認しましょう。
 第一に、自分に改めるべき点がないかを点検することです。私たちは自分の罪には気づきにくいという弱さがあります。まず自分自身が正しい歩みをしているかどうか点検することが大切です。
 第二に、救いの恵みから目を離さないことです。確かに様々な苦難がやって来ますが、しかし私たちは無くてはならない最も幸いな救いをいただいているのです。その救いの恵みから目を離さないことです。
 第三に、真実な創造者に委ね、善を行うことです。おことばだけで天地万物を創造された偉大な力を持ち、真実な神にこそ、私たちの魂を委ねることができます。主と教会に仕えて行くことが大切なのです。
 イエス様は多くの苦難を経験されましたが、いつも父なる神に信頼して苦難を耐え忍び、善を行いつつ歩まれました。私たちも主の模範に倣いましょう。燃えさかるような苦難の中でも真実な創造者に委ねて、最後まで忠実に歩み通しましょう。

<聖書のことば>
ですから、神のみこころにより苦しみにあっている人たちは、善を行いつつ、真実な創造者に自分のたましいをゆだねなさい。
ペテロの手紙第一 4章 19節

2023年10月1日日曜日

「燃えさかる試練の時に」

ペテロの手紙第一 4章 12~14節
2023年10月1日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 この手紙が書かれた当時、クリスチャンへのひどい迫害が起きていました。それでこの手紙の読者たちに、燃えさかるような試練が来た時に、どう受け止めるべきなのかを教えました。
 第一に、不審に思ってはいけないことです。クリスチャンに迫害は必ずあるものと認識しておくことが大切です。キリストを信じれば苦しみはなくなるという間違った認識を持ってはいけません。
 第二に、喜ぶことです。その理由について3つ書かれています。一つは試練により信仰が練られ成長することができるからです。次に、キリストの苦しみにあずかり、神の栄光にあずかることができるからです。最後に神の御霊の助けを経験することができるからです。
 キリスト・イエスにあって敬虔に生きようと願う者はみな、迫害を受けるのです。燃えさかるような試練が来る時に備えて、今日学んだことを心にとめましょう。苦難を永遠の視点で見て、耐え忍び、主にあって喜ぶ者でありましょう。

<聖書のことば>
愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間で燃えさかる試練を、何か思いがけないことが起こったかのように、不審に思ってはいけません。
ペテロの手紙第一 4章 12節