2018年12月30日日曜日

「感謝の生涯を送るために」

詩篇56篇10~13節
2018年12月30日 第5聖日
牧師 長江 忠司

 神に感謝するべきだと知っていても、実際のところ感謝が少ないのではないでしょうか。どうしたら主に感謝する歩みができるでしょうか。
 第一に、自分について正しく認識することです。ダビデは自分を神のしもべと捉えていましたので、一つ一つを感謝することができました。私たちも神の前での自分の位置づけがどうなのかを省みる必要があります。
 第二に、賜物について正しく認識することです。私たちには多くの賜物が与えられています。何よりも救いをいただいています。そこに目を留めていないと、感謝は無くなり不満が出て来てしまいます。
 第三に、神について正しく認識することです。神がどれだけ恵みと憐みに満ちておられるかがわかっておりませんと、感謝が無くなってしまうのです。
 時に困難な問題もやって来ます。しかし主はそれさえも益としてくださり、私たちを祝福してくださるのです。その主に信頼して、心から主に感謝を献げつつ歩むようにしましょう。

<聖書のことば>
神よ。あなたへの誓いは、私の上にあります。私は、感謝のいけにえを、あなたにささげます。
詩篇56篇12節

2018年12月23日日曜日

「みんなのクリスマス」

ピリピ人への手紙2章6~11節
2018年12月23日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 日本の多くの方が、自分と宗教的なクリスマスとは関係がないと考えておられます。しかし、全ての人と関係があります。
 第一に、神はあなたを愛しておられます。神が一人一人を造られ、しかも愛しておられます。
 第二に、あなたの罪が神と人との妨げとなっています。その罪ゆえに、私達はさばかれる立場にあります。
 第三に、神は私たちのために尊いものを捨てられました。一つは神としてのあり方です。御子イエス様は神のあり方を捨て、この世に人としてお越しくださいました。それがクリスマスです。もう一つは、神の命です。私達がさばかれる代わりに、イエス様がさばきを受けられ命を捨てられたのです。
 第四としてその結果ですが、一つはイエス様を信じる者に永遠のいのちが与えられ、もう一つは主に信頼する者に助けと励ましが与えられます。
 キリストのご降誕を祝うクリスマスは、全ての人と大きな関係があります。このお方を心に受け入れて歩みましょう。

<聖書のことば>
キリストは神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられました。人としての性質をもって現れ、自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われました。
ピリピ人への手紙2章6~8節

2018年12月16日日曜日

「失敗したノアと子供たち」

創世記9章18~29節
2018年12月16日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 ノアと子供たちの洪水後の歩みを見ましょう。
 第一に、ノアは酒に泥酔して醜態をさらしました。ノアはブドウ園の農夫となり勤勉に働いたのでしょうが、泥酔し素っ裸となり醜態をさらしてしまいました。あれ程に主の前に正しい歩みをしていた彼がです。私たちも油断をすると失敗し罪を犯してしまう危険性があります。
 第二に、ハムは父を嘲り、子供に呪いの言葉をかけられました。彼には父への嘲りの気持ちがあり兄弟たちに言いふらしたと考えられます。その結果、彼の子供カナンに呪いのことばがかけられました。
 第三に、セムとヤペテは父の罪を覆い祝福の言葉をかけられました。ハムとは違い、父の裸を見ず着物で覆いました。そのため、神から祝福の言葉をいただくことができました。
 信仰生活で油断は厳禁です。私たちの歩みによって、主から祝福をいただけるか、祝福を逃すことになるかが決まるのです。最後の最後まで主に心を向けて、主の御心の内を完走するようにしましょう。

<聖書のことば>
ノアはぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた。
創世記9章21節

2018年12月9日日曜日

「ノアたちとの契約」

創世記9章8~17節
2018年12月9日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 神はノアたちと契約を立てられました。3つの点で見て行きましょう。
 第一に、神は主権を持って、契約を立てられました。神と人とが歩み寄って結んだのではなく、神が主権を持って、人に契約を立てられたのです。いつも神は主権を持って働いておられます。
 第二に、神は恵みを持って、契約を立てられました。人がそれ以降も罪を犯し続けることを主は御存知でしたが、にもかかわらず、人や生き物に恵みの契約を立てられました。神の御業は恵みに満ちています。
 第三に、神は真実を持って、契約を立てられました。人間は不真実で変わりやすいものですが、神はそうではなくどこまでも真実です。この契約は無条件の契約であり、今も変わりはないのです。
 ノア契約を大昔の話と位置付けてはいけません。これは私たちと大きく関係しています。神は今も主権を持って、恵みを持って、真実さを持って私たちへの約束を果たしておられます。神の約束に心から信頼し賭けて行く者でありましょう。

<聖書のことば>
さあ、わたしはわたしの契約を立てよう。
あなたがたと、そしてあなたがたの後の子孫と。
創世記9章9節

2018年12月2日日曜日

「人のいのちのために」

創世記9章1~7節
2018年12月2日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 洪水後、箱舟から出て来たノアたちに、神は祝福のことばを掛けられました。ここから3つのことを学びましょう。
 第一に、神は変わることなく愛し続けてくださいます。「生めよ、増えよ、地に増えよ」と創造の初めに言われたのと同じことばを掛けられました。神の人間への愛と期待は変わる事がありませんでした。
 第二に、神は必要を備えてくださいます。神は動物が人を恐れるようにと、人が動物を食べるようにされました。人のために必要を備えられたのです。
 第三に、神は贖いを与えてくださいます。人を殺してはならないことが教えられました。しかし神は、後に罪人のために、代わりに御子を殺されたのです。
 神はノアたち同様に、私たちをも変わらずに愛され、必要を備え、贖いを与えてくださいます。このお方のことを知れば知る程に、主に感謝しお献げするようになります。素晴らしい主を深く知って、さらに献げていく者となりましょう。

<聖書のことば>
わたしはあなたがたのいのちのためには、あなたがたの血の価を要求する。わたしはどんな獣にでも、それを要求する。また人にも、兄弟である者にも、人のいのちを要求する。
創世記9章5節