2023年3月26日日曜日

「主を否んだペテロ」

マタイの福音書 26章 57~75節
2023年3月26日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 イースターを前にして、十字架の前に起きた出来事から学びましょう。
 第一に、主を排除しようとする罪に気をつけることです。ユダヤ人の宗教指導者たちはイエス様を殺そうと企んでイエス様を捕え、夜中の裁判を開きました。そこには神を恐れず排除しようとする心がありました。私たちはクリスチャンですが、そのような罪があることを認め気をつけるべきです。
 第二に、主のみことばを自分のこととしてしっかり聞くことです。鶏が二度鳴く前にペテロが主を三度否むと聞いていましたが、自分は大丈夫だと考えていました。しかし女性から仲間だと問われた時に、彼は主を三度否んでしまったのです。私たちも他人事としてみことばを聞いていると失敗することになります。自分のこととしてしっかりみことばを聞くことが大切です。
 主は不完全な私たちを憐れみ、やり直す機会を与えてくださることです。ご自身を否んだペテロを主は見つめられました。それは裁きの目ではなく憐れみの目であり、主は彼が立ち直った時の使命を与えておられました。主は私たちをも同様に見ておられ、使命を与えておられます。
 憐れみと恵みに満ちた主に信頼して、主に用いていただきましょう。

<聖書のことば>
するとペテロは、噓ならのろわれてもよいと誓い始め、「そんな人は知らない」と言った。すると、すぐに鶏が鳴いた。ペテロは、「鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言います」と言われたイエスのことばを思い出した。そして、外に出て行って激しく泣いた。
マタイの福音書 26章 74~75節

2023年3月19日日曜日

「主のみことばで奮い立つ」

エズラ記 1章 1~5節
2023年3月19日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 エズラ記をとおして、主の導きについて学びましょう。
 第一に、主が志を与え導かれます。主はキュロス王に働きかけ、イスラエルの民がエルサレムに帰還し、神殿を再建命令を出すように導かれました。主は今も人の心に働き、みことばで導かれます。
 第二に、主に従おうとする時、サタンは妨害して来ます。彼らは帰還して再建工事にとりかかりましたが、敵の妨害にあい工事は中断してしまいました。同様に今でも、主に従って前進しようとする時に、サタンは確実に妨害してきます。
 第三に、主のおことばで奮い立つ時に勝利し成し遂げることができます。状況だけを見ていると恐れてしまい逃げたくなるものですが、主のみことばをいただき奮い立たせられる時に、主の力と知恵が与えられ成し遂げることができるのです。
 会堂建築も同じです。みことばを見て、信じて、主によって心を奮い立たされて成し遂げましょう。

<聖書のことば>
そこで、ユダとベニヤミンの一族のかしらたち、祭司たち、レビ人たちは立ち上がった。エルサレムにある主の宮を建てるために上って行くように、神が彼ら全員の霊を奮い立たせたのである。
エズラ記 1章 5節

2023年3月12日日曜日

「神のしもべとして」

ペテロの手紙第一 2章 13~17節
2023年3月12日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 今日の箇所でも、クリスチャンたちがどのように歩むべきなのかが教えられています。
 第一に、人が立てた制度に従うことです。私たちはこの世においては旅人であり寄留者なのですが、この世において責任を持ち、人が立てた制度に従うことで、証しのある歩みをする必要があります。
 第二に、神のしもべとして歩むことです。この世の制度に従うのですが、同時に私たちは神のしもべであり自由とされています。私たちは主のみことばに従ってこそ、自由になることができるのです。
 第三に、神を恐れて歩むことです。神を恐れて歩む時に、全ての人や王を敬いますし、兄弟たちを愛することができます。神を恐れることがとても大切です。
 この世は間違った自由を教えて来ます。しかしそこには本当の自由はなく束縛があります。神を恐れて、神のしもべとして歩み、本当の自由を味わいつつ歩みましょう。

<聖書のことば>
自由な者として、しかもその自由を悪の言い訳にせず、神のしもべとして従いなさい。
ペテロの手紙第一 2章 16節

2023年3月5日日曜日

「旅人、寄留者として」

ペテロの手紙第一 2章 11~12節
2023年3月5日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 クリスチャンが自覚すべきことと、なすべきことが記されています。
 まず、神の民として自覚すべきことの一つは、神から愛され他の者を愛する者とされていることです。愛は神から出ています。私たちは神から愛され、兄姉を愛し、また救われていない人を愛する者とされています。もう一つは、この世において旅人であり寄留者であることです。このことを覚えていないと、神を信じない人と同じ歩みをすることになります。
 次に、私たちに勧められていることの一つは、肉の欲を避けることです。それは私たちのたましいに戦いを挑みます。備えなければ攻撃され、神から離れ堕落した歩みをすることになります。もう一つは、未信者の間で立派にふるまうことです。完全に歩むということではなく、救われた者として主を証ししつつ誠実に歩むことです。主はそのような私たちの歩みを用いられるのです。
 私たちは旅人であり寄留者であることをしっかり自覚しましょう。そうすれば優先順位やなすべきことがわかります。主は私たちを証し人として用いられるのです。

<聖書のことば>
愛する者たち、私は勧めます。あなたがたは旅人、寄留者なのですから、たましいに戦いを挑む肉の欲を避けなさい。
ペテロの手紙第一 2章 11節