2020年8月30日日曜日

「ふさがれた井戸」

創世記26章12~22節
2020年8月30日 第5聖日
牧師 長江 忠司

 イサクが多くの収穫を得た結果、ペリシテ人たちから妬みを買われ、父の井戸をすべてふさがれてしまいました。それに対するイサクの対応から学びましょう。
 第一に、神の約束に立って状況を見ることです。生きていく上で不可欠な井戸をふさがれ奪われましたが、彼は争いませんでした。それは彼が神の約束を信じていたからと言う事ができます。
 第二に、信仰によって行動を起こすことです。彼は神の導きをただ待つのではなく、同じ地にいながら次の井戸を掘りました。信仰に立って行動を起こしていく必要を教えられます。
 第三に、神の御手に注目することです。ようやく3つめの井戸を掘った時は争いがなく所有することができました。彼は主が与えてくださったと判断したのです。その様に、神の御手に注目することが大切です。
 イサクの信仰は目立たないかもしれませんが、強い確かなものがありました。私たちも彼の信仰に倣って歩みましょう。

<聖書のことば>
イサクはそこから移って、もう一つの井戸を掘った。その井戸についは争いがなかったので、その名をレホボテと呼んだ。そして彼は言った。「今や、主は私たちに広い所を与えて、この地で私たちが増えるようにしてくださった。」
創世記26章22節

2020年8月23日日曜日

「エジプトに下ろうとしたイサク」

創世記26章1~11節
2020年8月23日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 飢饉があり、イサクはエジプトに下ろうとしましたが、主はそこに下らないように言われました。
 第一に、約束を信じて主にとどまることです。主は再度、アブラハムに与えられた約束をここで確認されました。エジプトは安心な場所だったでしょうが、主の約束にとどまるように言われたのです。
 第二に、人ではなく主を恐れることです。彼は妻を妹と言って偽りました。妻を奪われ自分が殺されるのではないかと、人を恐れたからでした。私たちも人ではなく主を恐れるべきです。
 第三に、主は回復させてくださると覚えることです。神の介入があり、そのお陰でイサクは元の状態に、いやそれ以上の祝福された状態になることができました。主は私たちをも同様に取り扱ってくださいます。
 私たちの前にも厳しい問題が起きて来ます。その時こそ、主の約束に頼り、主を恐れて歩むようにしましょう。

<聖書のことば>
あなたはこの地に寄留しなさい。わたしはあなたとともにいて、あなたを祝福する。あなたとあなたの子孫に、わたしがこれらの国々をすべて与える。こうしてわたしは、あなたの父アブラハムに誓った誓いを果たす。
創世記26章3節

2020年8月16日日曜日

「主への感謝を忘れない」

ルカの福音書17章11~19節
2020年8月16日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 10 人のらい病人達は病気が癒されるようにイエス様に熱心に求めました。主は彼らの信仰をご覧になり、自分を祭司に見せるようにと言われました。 彼等はその行く途中で癒されたのです。しかし、帰ってきたのはサマリヤ人たった1人だけでした。
 まず初めに、主は私達に感謝することを求めておられることです。主は戻って来なかった9人に対して、どこにいるのかと嘆かれました。
 次に、どうしたら主への感謝を忘れずに歩めるでしょうか。第一に、誰から恵みを受けたかを覚えていることです。第二に、かつての自分の状態を覚えていることです。
 最後に、主への感謝を忘れないなら、どうなるでしょうか。第一に、私たちの歩みに変化をもたらします。優先順位、言葉、態度が以前とは変わります。第二に、主に用いられる者となります。彼はこの後、証し人として遣わされました。
 恩を忘れて、主から「どこにいるのか」と言われないようにしましょう。

<聖書のことば>
すると、イエスは言われた。「十人きよめられたのではなかったか。九人はどこにいるのか。この他国人のほかに、神をあがめるために戻って来た者はいなかったのか。」
ルカの福音書17章17~18節

2020年8月9日日曜日

「ヤコブとエサウの選択」

創世記25章24~34節
2020年8月9日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 イサクとリベカに与えられた双子の子供エサウとヤコブが成長した時の、ある日の出来事が書かれています。ヤコブはエサウと取引し、長子の権利を自分のものとしました。ここから教えをいただきましょう。
 第一に、神から選ばれたことを忘れないようにしましょう。エサウが愚かでヤコブが賢明だったので、ヤコブが長子の権利を手にすることができたのではなく、そこには神の選びがありました。私たちも神の選びがあったことを忘れないようにしましょう。
 第二に、神の前に淫らで俗悪な者となる道を選ばないようにしましょう。聖書はエサウの選択がそのようなものであると記しています。
 第三に、神の祝福を熱心に求めて選ぶようにしましょう。ヤコブは神の祝福を熱心に求めていました。私たちも今、何を熱心に求めるのか選択が迫られています。
 日々何気なく選ぶことが多いですが、主の導きをいただいて正しい道を選択するようにしましょう。

<聖書のことば>
するとヤコブは、「今すぐ私に、あなたの長子の権利を売ってください」と言った。エサウは、「見てくれ。私は死にそうだ。長子の権利など、私にとって何になろう」と言った。
創世記25章31~32節

2020年8月2日日曜日

「イサクとリベカが受けた苦難」

創世記25章19~23節
2020年8月2日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 イサクとリベカの歩みが始まりました。彼らは主の御手の中で、幾つかの苦難にあいました。ここから 3 つの点で学びましょう。
 第一に、忍耐のある所に霊的成長があることです。リベカは不妊の女性だったため、イサクは彼女のために 20 年間祈り続けました。その忍耐が彼の信仰を成長させたでしょう。
 第二に、親子の信仰は別であり、子供も戦ってこそ霊的成長があることです。両親が経験した苦しみでありイサクは知っていたでしょうが、イサクも主に頼って戦う必要がありました。
 第三に、神に近づくことをとおして、霊的成長があることです。双子が腹の中でぶつかり合い、リベカは不安になり、主のみこころを伺うために主のもとへ出て行きました。彼女はこの事をとおして霊的に成長したでしょう。
 私たちも時に苦難にあいますが、それは決して無駄にはなりません。主はそれらをとおして、私たちの霊的成長へつなげてくださることを覚え、信仰によって受けとめましょう。

<聖書のことば>
子どもたちが彼女の腹の中でぶつかり合うようになったので、彼女は「こんなことでは、いったいどうなるのでしょう、私は」と言った。そして、主のみこころを求めに出て行った。
創世記25章22節