2022年5月29日日曜日

「創世記総復習 神の恵みの契約」

創世記 1章 1節、50章 26節
2022年5月29日 第5聖日
牧師 長江 忠司

 長く学んで来ました創世記ですが、本日で最後となります。総復習として学びます。
 第一に、私たちは神に造られ、愛され生かされている存在です。創世記は神による天地創造から始まります。この世の進化論と真逆の教えです。神によって造られ、愛され、生かされていることを知ること程に、大切なことはありません。これが土台となります。
 第二に、人は神に背き、死ぬ者となっています。初めの人アダムは神に背き罪を犯し、死ぬ者となりました。神を信じて罪を赦していただかない限り、死後に神の裁きを受けて永遠の地獄に入ることになります。
 第三に、神は素晴らしい恵みの約束を与えられています。神はアブラハムに特別な契約を与えられました。これは無条件の、祝福の契約であり、今も有効です。私たちはその恵みの契約に与る者となったのです。
 創世記は命で始まり、死で終わります。しかし、神の恵みの契約は変わらないし、終わることはありません。今も私たちに与えられているのです。ここに希望があります。主の約束に信頼して歩みましょう。
<聖書のことば>
わたしは、あなたを祝福する者を祝福し、あなたを呪う者をのろう。地のすべての部族は、あなたによって祝福される。」
創世記 12章 3節

2022年5月22日日曜日

「必ずあなたを顧みて」

創世記 50章 15節 ~ 26節
2022年5月22日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 長く学んで来ましたヨセフですが、ついに彼も息を引き取ります。彼の持っていた信仰から学びましょう。
 第一に、神の視点で見る信仰です。ヤコブが死んだので、ヨセフが復讐するのではないかと兄たちは恐れました。しかしヨセフは神の御計画があったことを認めていました。神の約束に立ち、神の視点で物事を見る信仰が必要です。
 第二に、神の裁きに委ねて、人を赦す信仰です。ヨセフは神に委ねていました。神だけが人を正しく裁く知恵と権威をお持ちです。私たちが感情的になって、人を裁いてはいけないのです。
 第三に、神は必ず顧みてくださるという信仰です。ヨセフはその事を強く信じ、また具体的に見ていました。私たちも主が必ず顧みてくださると信じて、前進することが必要なのです。
 私たちは厳しい状況に遭遇すると、信仰が揺らいでしまいがちです。そうではなく、ヨセフの持っていた信仰に倣いましょう。ヨセフが信じた同じ主に信頼して歩みましょう。
<聖書のことば>
ヨセフは兄弟たちに言った。「私は間もなく死にます。しかし、神は必ずあなたがたを顧みて、あなたがたをこの地から、アブラハム、イサク、ヤコブに誓われた地へ上らせてくださいます。」
創世記 50章 24節

2022年5月15日日曜日

「ヤコブの死」

創世記 49章 28節 ~ 50章 14節
2022年5月15日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 波乱万丈の人生を送って来たヤコブがついに息を引き取ろうとしていました。彼の死から学びましょう。
 第一に、神の約束を最後まで信じて待ち望むことです。ヤコブはカナンの地のアブラハムやイサクと同じ墓に埋葬してほしいと願いました。それは神様がやがてカナンの地に帰らせてくださると約束されていたからでした。私たちも神の約束を最後まで信じて待ち望む信仰が必要です。
 第二に、神の前の人生を、死において証しすることです。ヤコブの葬儀式をとおして、人々は彼の生涯について知ったでしょう。すべての人が死を経験します。その時に生き様が証しされ、神を指し示す時となるのです。
 第三に、神に明け渡して、変えられて歩むことです。彼は元々ずる賢くつかみ取る人物でしたが、神によって変えられて行きました。私たちも主に信頼し明け渡す時に、変えられて用いられる者となるのです。
 人は必ず死ぬ時がやって来ます。残された生涯、主の約束に信頼し、変えられ、神の栄光のために用いられる者となりましょう。
<聖書のことば>
また、ヤコブは彼らに命じた。「私は、私の民に加えられようとしている。私をヒッタイト人エフロンの畑地にある洞穴に、先祖たちとともに葬ってくれ。
創世記 49章 29節

2022年5月8日日曜日

「ハンナの信仰による歩み」

サムエル記第一 1章 1~20節
2022年5月8日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 本日は母の日です。サムエルの母ハンナがどのように歩んだのかを学びましょう。
 第一に、苦しみの中で、神に心を注ぎ出して祈りました。彼女は夫やペニンナに対してではなく、ただ神に訴えました。神こそがこの問題を解決してくださるという信仰があったのでしょう。私たちも同じ信仰で、主に心を注ぎ出して祈ることが必要です。
 第二に、祈りの中で、神によって変えられました。状況は何一つ変わっていなかったのですが、彼女の心はそれまでと異なっていました。主は祈りの中で、私たちの内側を変えてくださるのです。
 第三に、先が見えない中で、神に信頼し委ねました。家庭へと戻って行きました。サムエルが与えられた時も、主に委ねて献げました。本当の信仰は、主に委ねる心を起こさせます。
 そのようなハンナの信仰がサムエルに継がれていきました。私たちは自分の子供や孫に、また教会の子供たちに、良い信仰の模範を示しましょう。そして信仰を継承していきましょう。
<聖書のことば>
ハンナは答えた。「いいえ、祭司様。私は心に悩みのある女です。ぶどう酒も、お酒も飲んではおりません。私は主の前に心を注ぎ出していたのです。
サムエル記第一 1章 15節

2022年5月1日日曜日

「神のそれぞれへのご計画」

創世記 49章 8~27節
2022年5月1日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 創世記の学びに戻ります。ヤコブはエジプトで 17 年過ごしましたが、病気となり死が近づいていました。それで子どもたちに語ります。
 第一に、主はふさわしくない者をも用いてくださいます。ユダはふさわしい者でしたが、メシヤはユダ部族から出て来ることが預言されました。私たちも同様にふさわしくな者ですが、それでも主は用いてくださいます。
 第二に、主との関係が最も大切です。ヤコブは途中で主の救いを願いました。幾つかの解釈が可能ですが、彼は自分の子供たちのことを考え、ただ主の救いの必要を覚えたのではないでしょうか。私たちも弱く、ただ主の救いと、主との関係が大切です。
 第三に、主はそれぞれを用いるご計画をお持ちです。主は彼らを同じようにではなく、それぞれに計画を持ち、用いられました。主は私たちそれぞれにも特別な計画をもって用いてくださいます。
 私たちは狭い視点で状況を見るのではなく、神様の視点を覚え、神の御計画を覚え期待して歩む者でありましょう。
<聖書のことば>
王権はユダを離れず、王笏はその足の間を離れない。ついには彼がシロに来て、諸国の民は彼に従う。
創世記 49章 10節