2019年9月29日日曜日

「一羽のすずめに」

マタイの福音書10章26~31節
2019年9月29日 第5聖日
牧師 長江 忠司

 イエス様が弟子たちに語られたことから学びましょう。
 第一に、本当に恐れるべきお方は神だけと覚えましょう。私たちは人を恐れやすいものです。しかし体を殺せても魂を殺せない人を恐れるのではなく、すべてを支配されている神を恐れましょう。
 第二に、主が私を顧みて下さっていることを意識しましょう。価値の低いとされるすずめ一羽にさえ目を留めておられる神が、私たちに目を留め、髪の毛の本数すらご存知な程に関心を持っておられます。
 第三に、主が私を愛して下さっていることを意識しましょう。その愛は十字架に表されています。神は命を捨てる程に、私たちのことを愛して下さっていることを意識しましょう。
 この世に生きていると、自分が価値のない駄目な人間だと考えてしまいがちかもしれません。しかし、主がどう見ておられるのかが最も大事です。主のみことばによって、神の愛のまなざしを意識しつつ歩みましょう。

<聖書のことば>
二羽の雀は一アサリオンで売られているではありませんか。そんな雀の一羽でさえ、あなたがたの父の許しなしに地に落ちることはありません。
マタイの福音書10章29節

2019年9月22日日曜日

「ご覧になる神」

創世記16章1~16節
2019年9月22日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 人が犯しがちな行動について書かれています。一つは神の時を待たずに人間的に行動してしまうことです。奴隷を通して子孫を残そうとしました。もう一つは愚かな行動を取ってしまうことです。ハガルは子を授かり高慢になり、サライは嫉妬し、アブラムは問題に向き合わず無責任な行動を取りました。私たちも取りがちな行動ではないでしょうか。
 次に神の介入についてです。
 第一に、主はおるべき場所へ導いてくださいます。主はハガルを捜し、見つけられ、サライのもとに戻るように導かれました。私たちをも同様に導かれます。
 第二に、主は生きてご覧になり、聞いてくださいます。ここに出て来る名前から神がどのようなお方なのかがわかります。神は同様に私たちをも取り扱ってくださるのです。
 私たちも不完全で、時に主のみこころに反した歩みをしてしまいがちです。だからこそ、主の御声をよく聞き従うようにしましょう。

<聖書のことば>
主の使いは、荒野にある泉のほとり、シュルへの道にある泉のほとりで、彼女を見つけた。そして言った。「サライの女奴隷ハガル。あなたはどこから来て、どこへ行くのか。」すると彼女は言った。「私の女主人サライのもとから逃げているのです。
創世記16章7~8節

2019年9月15日日曜日

「イエスから目を離さない」

へブル人への手紙12章2~4節
2019年9月15日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 へブル書の著者は、迫害下でユダヤ教に戻ろうとしていたヘブル人たちに、イエス様から目を離さないように記しました。その意味について、学びましょう。
 第一に、主が与えられた約束から目を離さないことです。主は信仰の創始者であり完成まで導いてくださるお方です。私たちの重荷を負い、平安を与え、強め導いてくださるお方です。
 第二に、主が与えてくださる報いから目を離さないことです。主が苦しみに耐えることができたのは、報いに目を留めておられたからでした。私たちも主から頂ける報いを覚えることが大切です。
 第三に、主の受けられた苦しみから目を離さないことです。主が受けられた苦しみをじっくり考えるように教えられています。私たちの苦しみは主の苦しみと比べたら、取るに足りないものだとわかるのです。
 ついつい目の前の厳しい状況ばかりに目を捕らわれてしまいがちです。しかしだからこそ、主から目を離さずに歩みましょう。

<聖書のことば>
信仰の創始者であり完成者であるイエスから、目を離さないでいなさい。この方は、ご自分の前に置かれた喜びのために、辱めをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されたのです。
へブル人への手紙12章2節

2019年9月8日日曜日

「暗闇の恐怖の中で」

創世記15:11~21
2019年9月8日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 神はアブラムと契約を締結されます。ここから3つ学びましょう。
 第一に、神は人に無力さを経験させ、神に頼るように導かれます。神は彼に深い眠りを与えられました。でも意識はありました。そこで大いなる暗闇の恐怖の中に入れられたのです。彼は自分の無力さを覚えたことでしょう。神は時に私たちにも同様の経験をさせ主に頼るように導かれます。
 第二に、神は完全な計画によって、私たちを導かれます。神はこれから先にイスラエルの民に起こることを語られました。それはモーセの想像もできないような内容だったでしょう。神は私たちをそのような完全な計画で導かれることを覚える必要があります。
 第三に、神は段階的に私たちにみこころを示されます。土地に関することを段階的に示して行かれました。神は私たちにもご自身のみこころを段階的に示して行かれるのです。
 私たちの先を暗闇が覆い恐れてしまうことがあるかもしれません。しかし、完全な御計画をお持ちの主に信頼して歩みましょう。

<聖書のことば>
日が沈みかけたころ、深い眠りがアブラムを襲った。そして、見よ、大いなる暗闇の恐怖が彼を襲った。」
創世記15章12節

2019年9月1日日曜日

「成長へのステップ」

サムエル記第一17:26~37
2019年9月1日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 ダビデがゴリアテと戦った箇所を中心に、成長へのステップについて教えをいただきましょう。
 第一に、神は私たちに成長する機会を与えられます。ダビデの当時の働きは羊を飼うことでした。彼はその責任が与えられ、羊を愛し、忠実に導くことを学びました。そこから訓練が始まりました。
 第二に、神は信仰の試練を通して私たちを整えられます。ダビデは主に頼って獅子や熊と戦い勝利する体験をしました。主に頼るなら主が強めてくださるという経験をし、信仰が強められて行ったのです。
 第三に、神はすべてのキリスト者が成長し実を結ぶことを願われています。ダビデは様々な経験を経て、主に強められてイスラエルの王となり用いられました。神は私たちにも成長し実を結ぶ事を願われているのです。
 大きな一歩を踏み出せなくても構いません。主に信頼して、まず小さな一歩を踏み出すことから始めましょう。

<聖書のことば>
そして、ダビデは言った。「獅子や熊の爪からしもべを救い出してくださった主は、このペリシテ人の手からも私を救い出してくださいます。」サウルはダビデに言った。「行きなさい。主がおまえとともにいてくださるように。」
サムエル記第一17:37