2016年12月4日日曜日

「キリスト・イエスのしもべ」

ピリピ人への手紙1章1~2節
2016年12月4日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 パウロは牢獄からピリピ教会の兄弟姉妹に宛てて手紙を書きました。この手紙には彼の喜びが満ちていることがわかります。
 まず、パウロの自己紹介ですが、彼は自分をキリスト・イエスのしもべと言いました。しもべとは奴隷のことです。否定的な意味でそう言った訳ではありませんでした。一つは主に買い取っていただいたという意味です。キリストの命という代価が支払われて、私たちも買い戻していただいたのです。もう一つは、素晴らしいお方のものとされているという意味です。奴隷は主人の社会的地位によって自分の価値を計りました。私たちは素晴らしいお方であるイエス様のしもべとされていることを覚えたいのです。
 次に、受取人についてですが、ピリピの兄弟姉妹を聖徒と呼びました。それは罪が無いという意味ではなく、神から選ばれわかたれた者という意味です。私たちもそのような恵みの立場に置かれているのです。
 大切なことは環境ではありません。誰のものとされ、しもべとされているのかが最も大切なことです。主のしもべとして喜びつつ歩みましょう。

<聖書のことば>
キリスト・イエスのしもべであるパウロとテモテから、ピリピにいるキリスト・イエスにあるすべての聖徒たち、また監督と執事たちへ。
ピリピ人への手紙1章1節