2015年12月6日日曜日

「イエスを売り渡したユダ」

マルコの福音書14章10~11節
2015年12月5日 第1聖日
牧師 長江忠司

 祭司長たちはイエス様を殺そうと決めておりましたが、弟子のユダが主を裏切り、彼らに売り渡しました。まず、ユダの失敗について見ましょう。
 第一に、間違った期待をしていました。彼も主がすぐにでも地上的な王国を建てると考えていたのでしょう。偉くなることを期待していました。
 第二に、間違った神に仕えていました。彼は主の弟子でありながら、いつしか富に心を支配され、富を神として仕えるようになっていました。
 祭司長たちはユダに銀貨30枚を渡しました。その意味するところは何でしょうか。一つは奴隷の価格でした。祭司長たちはイエス様に対して、敢えて律法で定められていた奴隷の値を付けたのです。もう一つは、預言されていたことでした。ゼカリヤ書にその預言が記されています。主は全てをご存知の上で、自分をいけにえとしてお売りになられたのです。
 主を軽んじ売り渡してしまったユダは悲惨な死に方をしました。私達は絶対に彼に倣ってはいけません。彼を反面教師として歩むようにしましょう。

<聖書のことば>
ところで、イスカリオテ・ユダは、十二弟子のひとりであるが、イエスを売ろうとして祭司長たちのところへ出向いて行った。
マルコの福音書14章10節