2024年5月26日日曜日

「思い起こす」

ペテロの手紙第二 1章 12~15節
2024年 5月 26日 第4聖日
牧師 長江 忠司

 手紙の読者であるクリスチャンたちは神の恵みを知り、その真理に立って歩んでいました。「とはいえ」と書かれています。気を付けるべきことがありました。ペテロの訴えをとおして、2つのことを学びましょう。
 第一に、いつも神の恵みを思い起こすことです。人は忘れやすく、また弱りやすいのです。そして主からいただいた恵みを忘れると呟きが多くなり、主のみこころから離れて歩んでしまいやすいのです。そのことを自覚して、どれだけ主から豊かな恵みをいただいているのか、いつも思い起こして歩みましょう。
 第二に、人生のゴールを見据え、務めを果たして行くことです。やがて私たちは生涯を終える時がやって来ます。地上の幕屋を離れる時が来るのです。それは人生のゴールであり、また御国での歩みのスタートでもあります。その時を見据え、今なすべき務めを覚え果たして行くことです。それはそれぞれ異なるかもしれません。しかし神から委ねられた務めを責任を持って果たして行くことが大切です。
 主の許しの中で与えられた一日です。いつも主の恵みを思い起こし、また自分に委ねられた務めを積極的に果たして行きましょう。

<聖書のことば>
ですから、ぜひとも、私が去った後いつでも、あなたがたがこれらのことを思い起こせるようにしておきたいのです。
ペテロの手紙第二 1章 15節

2024年5月19日日曜日

「つまずかないために」

ペテロの手紙第二 1章 10~11節
2024年 5月 19日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 キリストを信じているならば救われていますが、そのまま何もしないならば霊的に成長せず、実を結ばない歩みになることを前回学びました。今日の個所では、霊的なつまずきについて語られています。
 霊的なつまずきについて正しく認識する必要があります。一つは人をつまずかせてはいけないことです。霊的成長に妨げとなるようなことをしないように、常に心がける必要があります。もう一つは、自分自身がつまずかないことです。人の言葉や態度でつまずき教会から離れてしまう方がおられます。様々な事情があるとは思いますが、その方は霊的に幼いと言わざるを得ません。神を礼拝する教会から離れてはいけません。
 次に、つまずかない為にどうしたら良いかを学びます。一つは召しと選びを確かなものとすることです。全くふさわしくない者が神の恵みによって召され選ばれたことを確認し、救いの恵みを主に感謝しつつ歩むことです。もう一つは、実を結ぶように努め励むことです。前回学んだ7つのものが加わるように、あらゆる熱意を傾けることが大切なのです。
 私たちは神の恵みにより御国に入ることができます。だからこそ、最後までつまずくことなく忠実に走り、ゴールテープを切る者でありましょう。

<聖書のことば>
ですから、兄弟たち。自分たちの召しと選びを確かなものとするように、いっそう励みなさい。これらのことを行っているなら、決してつまずくことはありません。
ペテロの手紙第二 1章 10節

2024年5月12日日曜日

「ハンナの祈りから学ぶ」

サムエル記第一 1章 1~18節
2024年 5月 12日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 聖書には、信仰の模範となる母親が何人か出てきますが、ハンナもその一人です。苦難の中で祈りにより勝利した、ハンナの祈りから学びましょう。
 第一に、ただ主に信頼して、主に心注いで祈ることです。ハンナは夫やペニンナに訴えることもできたでしょうが、ただ主に心を注いで祈りました。主にこそ解決があると信じたからでした。人に相談することもとても大切なことですが、主に心を注いで祈ることが最も大切です。
 第二に、祈りの中で確信をいただくことです。祈り終わった時点で問題は解決されていませんでしたが、彼女自身が変えられて、問題の場所へ戻って行きました。祈りの中で主の守りと導きを確信したからでした。私たちも祈りの中で主から確信をいただくことが大切です。
 第三に、祈った後、主に対して誠実に歩むことです。ハンナは主によってサムエルが与えられた後、息子を主に献げました。その誓いを果たしたのです。私たちも主に祈った後の歩みが大切です。主に誓いを果たしましょう。
 主は私たちの祈りを聞いてくださっています。私たちも主に頼り、諦めないで、主に心を注いで祈りましょう。教会としても、共に心を合わせて祈りましょう。

<聖書のことば>
このはしためを、よこしまな女と思わないでください。私は募る憂いと苛立ちのために、今まで祈っていたのです。
サムエル記第一 1章 16節

2024年5月5日日曜日

「礼拝の心備え」

サムエル記第一 3章 10節
2024年 5月 5日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 いつも忠実に礼拝に集われている兄姉に心から感謝致します。礼拝の心備えについて、もう一度確認しましょう。
 第一に、祈りをもって備えましょう。礼拝は 10 時半から開始しますが、実際にはその前から始まっています。前奏の前には席に座って心を静め、前奏が始まったら、礼拝の祝福を祈るようにしましょう。
 第二に、主が私に語られることを待ち望みましょう。サムエルは「お話しください。しもべは聞いております。」と言いました。そのような低い心で、主に期待して備えるならば、主はその人を祝福して下さいます。
 第三に、献げる心で礼拝しましょう。勿論、みことばをとおして恵みを受けるのですが、礼拝の基本は献げることにあります。賛美や献金を心から献げ、みことばを聞く時も、自分自身を献げる心で礼拝し応答するようにしましょう。
 そのような正しい心備えをもって礼拝する者を、主は豊かに祝福してくださいます。本日も正しい心備えをもって礼拝しましょう。そのような礼拝を毎週忠実に献げましょう。

<聖書のことば>
主が来て、そばに立ち、これまでと同じように、「サムエル、サムエル」と呼ばれた。サムエルは「お話しください。しもべは聞いております」と言った。
サムエル記第一 3章 10節