2021年11月21日日曜日

「神が先に」

創世記 45章 1~15節
2021年11月21日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 ユダは自分が兄弟の身代わりになり奴隷になりますと言った時に、ヨセフは自分を制することができなくなり泣きました。そしてついに自分の身分を明かしたのです。その際のヨセフの言葉と兄たちとのやり取りから教えをいただきましょう。
 第一に、神の摂理の信仰に生きることです。兄たちはかつてヨセフを奴隷として売り飛ばしました。それなのにヨセフは彼らを気遣いました。なぜなら神が働かれて、家族を救うために自分が先にエジプトに遣わされたと受け止めていたからです。彼が色々な苦しい状況においても乗り越えて来ることができたのは、彼がそのような摂理の信仰に生きていたからなのです。
 第二に、争いから和解へと導かれる主を信じて生きることです。かつて関係が壊れ憎しみのあった関係から、語り合うような関係に変わりました。神は争いから和解へと導かれたのです。私たちも今の関係だけを見ないで、主に信頼し期待しましょう。
 神は常に私たちよりも先に働かれて、不思議なことをしてくださるお方です。この主に信頼して歩みましょう。

<聖書のことば>
私をここに売ったことで、今、心を痛めたり自分を責めたりしないでください。神はあなたがたより先に私を遣わし、いのちを救うようにしてくださいました。
創世記 45章 5節