2024年6月16日日曜日

「天の父へ祈る」

マタイの福音書 6章 9節
2024年 6月 16日 第3聖日
牧師 長江 忠司

 イエス様が弟子たちに祈りについて教えられた個所です。「天にいます私たちの父よ」と呼びかけるように教えられました。神様に対して祈るのに、「父よ」と呼びかけることに驚きを覚えます。しかし私たちキリストを信じた者は神の子供とされています。
 第一に、天の完全な父に祈ります。不完全な地上の父ではなく、天の完全な父に祈ります。天地万物を創造された全知全能であり、遍在であり、聖い、愛のお方です。ですから、心から信頼することができます。その主を父として呼びかけ祈ることができるのです。
 第二に、私の父に祈ります。誰か他の人の父ではなく、私の父として祈ることが許されています。主を恐れつつも、アバ父と、親しく呼びかけて良いのです。神は私たちをご自分の子として愛し、目を留めてくださっています。また同時に、教会で私たちの父として、共に祈ることも大切です。
 救われた私たちは神の子供とされています。それがどれだけ大きなお恵みなのかを覚え、もっと大胆に、そして頻繁に、父なる神と祈り、交わりましょう。

<聖書のことば>
ですから、あなたがたはこう祈りなさい。『天にいます私たちの父よ。御名が聖なるものとされますように。
マタイの福音書 6章 9節

2024年6月9日日曜日

「キリストの威光の目撃者」

ペテロの手紙第二 1章 16~18節
2024年 6月 9日 第2聖日
牧師 長江 忠司

 今日の個所から、二つのことを学びます。
 まず第一に、キリストにある希望を証しすることです。ペテロは最初の手紙において、キリストの力と来臨について何度も伝えました。主は一度目、人類の身代わりに死ぬために来られました。二度目は王として来られて、地上で御国を築き治められます。私たちはその希望をしっかりと持ち、他の人に伝える必要があります。
 第二に、目撃者として生きた証をすることです。ペテロに反対する人たちはペテロの話を作り話だと批判したようです。しかし彼は自分たちがキリストの威光を目撃したと証しました。肉眼で主を目撃していない私たちはどうしたら確信を持って証しすることができるでしょうか。一つは聖書を読むことです。主とお会いし、主の御業を経験した人が書いているからです。もう一つは生きた主の御業を経験することです。信仰が最も大切であることは勿論ですがみことばに従い生きた主を経験することが大切です。そうして、さらに確信をもって生きた証をするようになるのです。
 私たちもキリストの威光の目撃者です。他の人に証しましょう。

<聖書のことば>
私たちはあなたがたに、私たちの主イエス・キリストの力と来臨を知らせましたが、それは、巧みな作り話によったのではありません。私たちは、キリストの威光の目撃者として伝えたのです。
ペテロの手紙第二 1章 16節

2024年6月2日日曜日

「自分の救いだけで満足しない」

ローマ人への手紙 10章 1節
2024年 6月 2日 第1聖日
牧師 長江 忠司

 ユダヤ人たちは神から選ばれた民でしたが救い主を拒絶してしまいました。パウロはその同胞ユダヤ人の救いのために切に祈り続けたのです。
 第一に自分の救いだけで満足しないことです。キリストを信じ救われて、罪が赦され、天の御国に入れていただけることは最高の祝福ですが、気を付けないと、自分の救いだけで満足してしまいがちです。しかし、主は全ての人が救われて、真理を知るようになるのを願っておられることを忘れてはいけません。私たちが先に救われたのは、まだ救われていない方々に福音を伝えるためであることを覚えましょう。
 第二に、魂のために自分自身を献げることです。パウロは同胞や異邦人が救われることを心から願い、自分自身のすべてを主に献げていました。牧師や宣教師になるのは神様の召しが必要ですが、各職場や学校や地域で宣教の働きをすることができます。それは立派な宣教の働きなのです。
 神から素晴らしい幅員が委ねられており、この上ない大切な使命が委ねられていることを覚えましょう。そしてその使命を果たすために、今自分に何ができるのかを考えましょう。祈りつつ示されたことを行いましょう。

<聖書のことば>
兄弟たちよ。私の心の願い、彼らのために神にささげる祈りは、彼らの救いです。
ローマ人への手紙 10章 1節